雲の流れで風の吹く向きはわかっていた。月にかかる雲をぼんやり見ていたらおぼろげな月がいきなり吹いた風にくっきりと明るさを増した。秋風のその唐突さ故季節の変わり目にも気づかず夏の余韻に浸っていた自分の鈍感さが身にしみじみと沁みます。秋はもうやってきました。冬支度をそろそろ始めないと落ち葉の上でお月見をしそうな感じで。でも、ひとまず息をついて。ふーっ。