under one umbrella

2005年02月28日(月) おままごと



夕べ深夜の、寺島との電話。
雰囲気が、すごく悪くて、
電話を切った後、
あたしはもう何もせずに眠るしかなかった。


何にもしたくなくて、
化粧も落とさなかったし、
部屋の電気も消さなかったし、
節電モードのパソコンもそのままで、
あまつさえストーブも消さなかった。



そんな風にして眠った夕べ。
懐かしい、夢を、見た。







あたしがまだ。
ドリームキャストでチャットをしてた頃。
おままごとのネット恋愛をしてた。

そこで、圭介より前に出来た「彼氏」。
一応、あたしの人生最初の「彼氏」。
本当におままごと、だったのだろうけど。



名前は、ケンさん。
あたしより、7つ年上。
だから当時、21歳。



14歳のあたしと。
毎日毎日、電話してくれた。
毎日毎日、1時間以上喋ってくれてた。

優しかった。
いつもあたしを笑わせてくれてた。
どんな状況でもあたしの電話をとってくれた。

風邪引いてるときも、あったな。


電話を切るとき、
「ばいばい」って言うと、
照れくさそうに笑って、
「ばいばい、まりあ」
と返してくれてた。





別れた理由は、
あたしが、おままごとだと気づいたから。



夢であたしはまたケンさんと付き合ってて、
笑わせてもらって、
でもまた、別れてた。







ケンさんのことは、ちゃんと好きだった。
けどおままごとだと気づいて。
ケンさんはあたしのことを好きじゃないんだろうって。
嫌われてるとは思わなかったけど、
それじゃダメだと思った。
ケンさんに悪いと思った。



あたしの問い掛けるメールに対して、
ケンさんは「わからない」って答えて、
それっきり。
夢の中でも、同じ。



夢から覚めたとき、
ケンさんからもらったメールの最後を思い出した。
その、「わからない」って書かれたメールの最後。


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ケンさんは、わからないと言いつつ、
たくさんの文章を書いてくれて、
真面目に向き合ってくれて、
最後まで。優しかった。




あれから5年が経って。
あたしは、ケンさんがくれた言葉を守れているんだろうか。


ケンさんの優しい関西弁と、
あの照れた笑い方を思い出して。
元気にならなきゃ。


今、愛する人のために。




2005年02月27日(日) すごく、楽しみ。


テニスを始めて、もうすぐ2ヶ月になろうとしてる。
実際言葉にしてみると、実感はないし、
早いなぁという感じ。


運動神経のないあたしは、寺島に怒られてばっかりで、
まだ満足にフォアも打てないけれど、

正直楽しくて、やめたくない。




楽しい原因はたくさんあって、
テニスを面白いと思えるようになったとか、
周りが良い人ばかりだとか、
おしゃべりも多くて楽しいとか。


寺島のテニス姿を見れるようになったとか、
寺島と2人の道中が楽しいとか、
寺島に教えてもらえるとか。


皆さん優しくしてくださって、
優しく教えていただけるとか、
もう4時間が長くないとか、
筋肉痛にもならなくなったとか。

クラブの方が連れてこられる子供さんが可愛いとか。



本当にあたしって、恵まれてるんだなぁと思う。
だから、頑張らなきゃなって。


今週末の合宿が、すごく、
楽しみ。








成長を褒められて嬉しいとか、
思うとおりのプレイが出来なくて苛々する気持ちとか、
初めて感じた気持ちがたくさんあって。

やっぱりあたしはまだまだだなぁ、
いろいろ考えたつもりでいたけど、
自分がそう運動できないわけじゃないことも知らなくて、
これからもそういうことがあるんであって、

続けていきたいなぁ、
おこがましいかもしれないけど上手くなりたいなぁ、等と、


寺島と2人、自転車をこいで帰りながら思ったりする。






寺島から受ける特訓は、
スパルタで、よく怒られる。

けどたまにちゃんと褒めてくれて、
それがやっぱり1番嬉しくて、
頑張る。


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あんなにきついのになーと苦笑して、
ひどいコーチなんですよと笑う。





2005年02月26日(土) 本当は。


もしかして、
寺島に見つかった藤原のメールも、
寂しさの原因になってしまったりしたのかなぁ、とか。




午前3時の電話で、
寺島は寺島の秘密をあたしに教えてくれて、
あたしはちょっと寂しくなってしまったけど、
あたしにも秘密はあるわけで。



しょうがないこと、
隠してるわけじゃなくて言えないこと、
だから、っていつも思うけど、
結果的には同じなわけで。





いつも一緒にいて、
日常の会話の中で、

「うちらに隠し事はなしでしょう?」

って笑って、
言いかけてやめたことを言わせたりするけど、
100%ナシなんてやっぱり無理があるわけで。





…君を傷つけたくないだけ。
そう言ったところで、
どれだけあたしの気持ちが伝わるだろう。

じゃぁ隠さなきゃいけないようなことするなよ、
としか見えないだろう。



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あたしは本当は。
何でも聞いて欲しい女だから。




2005年02月25日(金) 心配、しないで。



午前3時。

それは、あたしの時間。
いつも1人で、キーボードを叩いている。
または、秘密の時間として心を癒している。


携帯が鳴るのは遅くても2時頃まで。
だからあたしは安心して静かに、
隣に眠る猫を撫でながら、
マウスを動かす。



あたしの夜はいつもこうで、
昨夜もそうあるはずだった。





が、昨夜は。
とても不似合いな着信音が鳴った。
時間を確認する。

…午前3時10分。
パソコンの時計も合ってる。


とりあえずかけ直してみる。
出た相手は、自分からかけてきたわりに、
とても眠そうな声をしていた。




「起きてたの?」


「起きてたよ」


「何してたの?」


「パソコン」


「ふ〜ん」


「陽ちゃんは何してたの?」


「眠れなくて…」


鳴ったのは、
寺島専用の着信音だった。






やがて、
眠い声ではなくて、悩む声だと知った。
寂しがる声だと知った。


寺島の寂しさが、あたしで埋まらないのは知ってる。
だけどそれを寺島が叫ぶとき、
聞こえる位置にいてよかったと思った。
独りだと嘆くから、
そんなことないと言ってやれる位置でよかったと思った。


寺島が信じるかどうかは別だけれど、
信じなくても、
信じるまで言ってあげたい。





独りじゃないよ。
あなたには血の繋がったご両親がいる。
血の繋がった兄弟がいる。

あたしがいる。
藤原や茶原や竜崎君がいる。

あなたの大学にも友達がいる。



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後は、あなたが信じるだけ。
信じて、心を開くだけ。


皆きっと、受けとめてくれるから。
心配、しないで。






2005年02月24日(木)


胸の痛みは、多分大きくなってきている。
冗談を冗談ととれなくなっている。


…あぁ、馬鹿みたい。







藤原のメールに、気づいてなかった。
藤原が家まで来てくれて、わかった。
何で気づけなかったんだろう。

多分、気分転換に映画を観てたときだったんだろう。



漫画を貸す約束をしていたんだった。
あぁそうだった、と思い出して、
とりあえず5巻まで貸した。



昨日の深夜のメールを、
不注意から寺島に見られたよ、と言ったら、
笑ってた。







あの人は少し拗ねて見せてたけど、
どうなんだろう。気にしてるのかな。
わかんない。


そう、気にしてないんじゃないかな。
拗ねて見せる余裕があったから。



言いながら、ちょっと悲しかった。






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あの人はからかいながらあたしの涙をぬぐってた。
ほんの少しの、雫だったんだけれど。




この人とこんなに距離が近いのは、
ただあたしが近づいてるだけなんだと。
そう思ったら、少し。




2005年02月22日(火) 軽く流して


年明けて初めて、
茶原から連絡が来た。


「おめでとう」を言うタイミングを逃してそのままで、
気まずいなぁと思っていたけど、
茶原は言ったもんだと思ってたらしい。
普通に話せた。
よかった。




最初は、近況とか、皆の話とか。
でも結局は、寺島との話になっちゃう。
茶原は教えてよ、って態度で聞いてくれるけど、
何だか悪いなぁ、と思ってゆっくり話す。
他の話を混ぜながら。




桃子の話を、した。
書きながら、自分が情けなくなって、
ちょっと暗いメールになってしまった。


けど、茶原がサクッと、

「そう落ち込むなよ」

ってくれて、
何だか嬉しかった。





寺島とのことが重たい話だっていうのは、
痛いくらいわかってるから。
そうやって軽く流してくれると嬉しい。
ありがとう。




何でいつも。
あたしの欲しいものくれるんだろう。
不思議だな。






「気になる人は、いるっちゃいるけど…

望みが全然ないからやる気が出ないってのもあるよ(笑)

寺島といると忘れてるし…」




「寺島に相手が出来て、

離れれば変わるかもしんないよ。

付き合いが長いからだよ」





茶原の言葉は、
あたしにとって妙に説得力がある。
どうしてだろう、わからない。


寺島との未来はないに近いのだろうけど。
それでも生きていけるかもしれないと思えた。

きっとあたしはまた恋が出来る。
茶原との会話でそう思った。


いつもこの人は、あたしをポジティブにしてくれる。






寺島が他の人を見つけるまで。
寺島があたしを嫌うまで。
悪あがきしていたいし、
甘えたいとも思う。



けど、
そうなってもテニスは続けると決めたから。
そうなっても笑っていられる女になろう。
寺島の姿を直視できるようになっておこう。


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どんな未来でも、
あたしの視線の先にはきっと寺島がいる。

隣に誰かいるとしたら、
あたしが寺島を愛する以上に、
あたしを愛してくれる人。


…としか今は思えない。




2005年02月21日(月) 同じだ



気まずい気まずいと思いながら、
会ってみると、そうでもない。
そんなことってあるよねー、と、
高校生の頃幸子と語ったっけ。


日記を書こうとして、
これ前にも書かなかったっけ…?という思いから、
過去をほとんど読んだ。
多分書いていないのだけど、
もし読んだことある!!と思われたらご一報ください(苦笑)






この間、ふと、
一番最初の日を思い出した。
2002年の、3月8日。



1月に喧嘩して。
2月は絶交してて。
仲直りしたくて、会った日。




1日、話しながら歩いて回って。
街とかじゃなくて、
本当にそのへんを、ぶらぶらと。




気づけばそんな話になってて。
付き合おうとか、はっきりした言葉はなかったんだけど。




別れ際、あたしは、
ずっとしたかったことをしてもいいか、と寺島に聞いた。




いいよ、と返って来て、
あたしはとても緊張しながら、
顔が震えるのを感じながら、


寺島の肩にそっとよりかかった。




次の瞬間、
がばっと抱き寄せられた。


と言っても、
こんなことをするのは初めて同士のこと、
ちゃんと抱き締められてたわけじゃなくて、
顔を腕と体の間に挟まれてたって言うのが正しい。

寺島だけチャリに乗っていた、というのも原因。




でも。
あれが、寺島の体を初めて感じた瞬間。
寺島の力を初めて感じた瞬間。
寺島の匂いを、今までより近くに感じた瞬間。





昨日寺島と、
ソファに座ってDVDを見ていて、
甘えるつもりで肩によりかかったら、
同じタイミングでがばっと抱き寄せられて。

あのときと同じだ、と思った。
けど今はちゃんと、
前を向いて抱き締められて。



同じようにときめいて、
ドキドキするのはあたしだけなんだろうけど。
甘えるのを許してくれるから、
何にも考えないでおこう。



「何この甘える子ー」

って笑って、応対してくれるのが1番好きかも。
これがあたしの素だって。
知ってるのは寺島だけだから。






付き合いだした日。
その日のことを兄さんに報告したら、


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と、当時のあたしにには大人な発言をして、
そんなの無理だよーと照れたあたしを笑った。





2005年02月20日(日) 遅すぎる。


悲しいようで、
寂しいようで、
包まれたいようで、
でもそうじゃない。


どちらかと言えば、今は包んであげたい。
傍にいてあげたい。
味方だよと言ってあげたい。
だからこれは悲しみじゃなくて、
イライラ。



案の定。
心に染みたのは、T.M.Revolution。
悲しいときの定番の、
ゴスペラーズじゃなかった。






寺島との電話で。

何でそれが定番なの?
と聞かれたことから、すれ違いの始まり。


癒される感じがすると言えば、
それはただの傷の舐め合いだと。


否定できなかったから言葉が出てこなかった。
けど。
彼らを好きな気持ちは、決して、嘘じゃないから。



自分も、否定されたみたいで。
言い返したり、ふさぎこむと、
当然向こうも気分が悪くなる。






自分が間違ってるとは、思わないけど。
何が正しいのかもわかんない。
人それぞれで、いいじゃない?と思った。
でもそれじゃ、寂しすぎるのかもしれない。




どうしてわかり合えないと寂しいんだろう。
好みが違うだけ。
癒す方法が違うだけ。

違う人間なんだから、当たり前なのに。
どうして同じものを、求めちゃうんだろう。


この気まずさをどうしたらいいの。
謝ることじゃない。
隠すには遅すぎる。


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桃子のことで寂しいのは。
それこそ、私1人の問題だし、
ゴスペラーズで十分癒せて、
また笑えるけど。


こんなこと。
1人で乗り越えるわけにもいかないし。
我慢し続けるものでもないと思うし。


寄り添ってあげたいけど傍にいない。
傍にいれば、少しは違うのに。


そんな、イライラ。





2005年02月19日(土) あたしだけ。



長崎・佐世保と、東京をつないでいた、
寝台特急「さくら」。


高校生のとき、ホームで待ち合いをしているとき、
よく見かけていた。



見かけるたびに、そのときの自分がどんなでも、

「あぁ、これに乗ったら小田に会えるんだなぁ」

と思っていた。



廃線になると聞いて、
その頃のことを思い出した。
乗ったこともないけれど、何だか寂しかった。





もう、あなた直通のものはないのかな。
ねぇ、今年も本当に会えるのかな。



電話もメールもしないのは、
きっと会いたくなってしまうから。
それも、あたしだけ。







中1の頃。
瞬間にかすめた、あなたの手の温度と、感触。
まだ憶えている。







明日は、小田がくれたあのジュースを飲もう。
そしたらきっと、元気になれる。


昔小田がくれた、優しさの一つ一つで。
心を癒してみよう。



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せめて1時間くらいは。
喋っていたいんだけど。


何せ人気者。
こっちに来たら忙しい。




2005年02月18日(金) と思いつつ


情緒不安定な日には傍にいて欲しい。
それがすんなり叶えられる日は、
いい日だったなぁと思う。



19歳の男女が、
女の部屋でしてたこと。



それは腰のマッサージと、
ダイエットのための筋トレ講座。




何かおかしいよなーと思いつつも、
まぁあたしららしくていっか、と笑ってみたり、
いつも以上に寺島に甘えてみたり、した。






寺島はマッサージが上手い。
パソコン中毒のあたしの体を、きれいにほぐしてくれる。
マッサージを受けて数日は、体が痛くならない。


有り難いなぁ、と思いつつ、
痛くなったらまたしてもらっちゃおうとか思ってる。







最近、彼氏が出来た友達のマリコは。
格段に女らしくなった。
メールの文章もテンションも、
前とどこか違う。


恋って凄いなぁ。
なんて今更思う。


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不思議。
寺島がいない午前中、寝込むほどひどかったのに。




2005年02月17日(木) 聞き飽きたよ


ここ3日程予定がなくて、
思う存分遊んでいたら、
日付の感覚がなくなってた。


桃子の誕生日を忘れていたわけじゃなく、
1日前をその日だと思っていた。

「今日って15日?」

あたしの頭では16日。
メールを送ってしまった後だったので、ちょっと焦った。
桃子は、早めのメールだと思って気にしてなかったみたいだけど。





桃子の話題は、最近ずっと出てるけど。
不思議と、桃子への嫉妬とかは、ない。

理由はいろいろあると思うけれど、
1番は、あたしが桃子を大好きなことだろう。



「桃子から告白されたら付き合える!」


「そりゃ聞き飽きたよ、もう」



と、藤原。
どうもあたしは、好きという感情表現が大げさ。


のろけるのも本当は好きだし。
自慢するのも好きだし。



このへんは、この日記の前身を知っている方なら、
うなずけることだろう…。
前身「*comfortable cafe*」は、
ただただのろけと、
寺島を褒めちぎった日記だった(言いすぎかもしれない)。



あれを書いてた時期もいれると、
あたしの日記歴はちょっとだけ長くなるのかな…。
大部分がこの日記だけど。



やめたのが速急すぎて、
あの頃見ていてくださった方に申し訳なかったなぁと思う。
メールをいただいたこともあったのに…。




今はHNも変わってしまって、
見つけることは大変だと思う。
見つけても、文章が違いすぎて気づかないとか…。




変わってないのは、相手と、
相手への愛、くらいかな。
あたし自身は、大分変わった(と思う)。





前の日記を始めたのが、高2で。
この日記を始めたのは、高3で。
今年の11月には、20歳。


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その間ずっと1人の人、っていうのが長い。



**


ハーボットの悠太は、諸事情により、一時的に裏日記に引越しさせました。
こっそり裏日記を書いていました。
見かけたら遊んでやってくださいね。



2005年02月16日(水) いや、する。


意地悪なあなたのセリフには、
慣れたようで、まだ本気にしてしまう。
いつまで隣にいれるかわからないけど、
いれる間は、
綺麗になろうと努力したい。
いや、する。




Janne Da Arcの、
『ROMANC∃』という曲がある。

彼女がいるけど、
他の女の子とも関係がある男の歌。
その子を決して彼女にはしないし、
勘違いしないで、ともちゃんと言う。


彼女がいるという部分だけ除けば、
お前らにぴったりの曲だと皆に言われた曲。


あたしは個人的には、好きな曲だったりする。
メロディラインとか。
歌詞もまぁ、合いすぎてて笑える。




今日ふと、その歌の話になった。
あたしは嫌いじゃないよ、と言ったら、
寺島がそれを歌いだした。


冒頭部分を歌って、
2人ともハタ、と目が合う。
考えることは一緒。



桃子と寺島が付き合ったら、
まさに曲そのままだ。






「桃子と付き合ったら、

あたしには見向きもしなくなるよ」



「そんなのわかんないじゃん」




相変わらず、矛盾だらけの会話が続く。







寺島を送った帰り、
キスをあまりしなかったなぁ、と考えついたけれど、


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まぁいいかー、と呑気にかまえる、
比較的元気な、今日のあたし。




2005年02月15日(火) プレイボーイ



何がきっかけで涙が出たのか、
もう忘れてしまった。


必死に隠していても、
顔が震えているのが自分でもよくわかった。


涙のしみが、寺島の服に出来てしまってた。
服を気にする人なのに、何にも言わなかった。



話は相変わらず、桃子の話だった。
2人で毛布にくるまっているのに、と思ったのが、
きっかけだったかしれない。




まりあ、と寺島が呼んだ。



ん?と答えた声は、普通の声だったはず。




寺島は顔をあげさせて、
話を続けながら涙を指で軽くぬぐってくれた。

その後、きゅっと抱き締めてくれた。



何にも言わなかった。
腕を解いた後、また桃子の話をしたか、別の話になったか、
それも憶えていない。




ただあたしは。
この反応が1番嬉しいってことと、
寺島が受け止めてくれたことだけ思っていた。
今までもずっとそうで、あたしだけが、
被害者面して甘えていただけなんだと。

寺島は、あたしを大事にしてくれてる。
何にも力になれないあたしなのに。
可愛くもなく、目の保養にもならないのに。




桃子の話をする一方で、
あたしの話もしてくれる。
いろいろと邪推してみるけど、
そこまで考えるプレイボーイでもないな、と思う。
だから素直に受け取っとく。





「上着 ¥2,990、

ジーパン ¥3,990、

まりあ …プライスレス」


「ご機嫌をとるのが上手くなったじゃない?」


「そんなんじゃないよ(苦笑)ホントだよ」





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もうたくさん、受け止めてもらったから。
これ以上は、悪いよ。





2005年02月14日(月) まだまだ、ね。



桃子の誕生日プレゼントを買いに、
寺島と一緒に街に出た。
寺島は大学に用事があったり、服を買ったりしたかったらしいので、
本当はプレゼントが「ついで」だったようだ。


プレゼントに出資するとか、俺が選ぶとか、
そういうセリフにいちいち傷ついていると疲れるので、
自然と受け取ったり、受け流したり。


結局は寺島の言うデザイン以外、
いまいちピンとくるものがなかったので、それに決定。
寺島がいなかったら決めきれなかっただろう私だから、
ちゃんと、お礼は言った。



でも、そこで押し殺したちょっとの悔しさとか。
1日分の悲しさとか。
無力さとか。
帰ってきてから寺島にぶつけて、意地悪したら、
ちょっとぶっきらぼうに謝られた。

確かにそういう言葉が欲しかったはずなのに。
いざもらうと、申し訳なかった。

彼女でもないのに言わせてしまった。
そんな気持ちだけが残った。


ごめんなさい。
そう言ってみるけど、本当の意味まで伝わるわけがなくて。
あたしはきっと。
その場しのぎでいいから、あたしへの言葉が欲しかった。


まだまだ、ね。







たくさんキスをしてもらって。
そんなに悪い日じゃなかったのに。
1人で帰る道は涙が止まらなくって。

チョコをあげたけど。
それで寺島が救われたりとか、ないんだろうなって。
ましてや癒せてなんか。ないんだろうって。
あたしばっかり満たしてもらって。
寺島の何かになんて、なれてなくって。

だから寺島は桃子の話をするんだし。
寂しいんだろうし。
満たされないんだろう。



もうどんどん。
あたしの意味がなくなってく。
止められないのかもしれない。




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それはあたしにとっての小さな救い。
チョコの好きな、寺島だから。




2005年02月13日(日) 笑ってやるしか


寺島と雰囲気が悪くて、
今日はもう早く帰っちゃおうかなぁとか思ってしまっても、
テニスを始めるとそんな気なくなってたり。
寺島の機嫌も直ったり。
こんな副作用もあったかとひとりごちてみたり。



寺島の様子がおかしくて、
でも他の女の子の話題をふると戻ったりする。
複雑ではあるけど、
笑ってくれたからいいか、と思ったりする。



実際あたしには妬く権利も義務もなく、
拗ねる立場でも怒る立場でもなく、
男友達のように、そんな寺島を笑ってやるしか道がない。





「次の彼女が出来るまで…

まりあは、恋人」




そんな矛盾タップリのセリフを吐いてみたり、(確信犯)
桃子の誕生日プレゼントを俺も買うと言ってみたり。
(※桃子と寺島は会ったことありません…)



もう何だかわけがわからないのは、
寺島もなのかも。






苦しいという自覚さえないことに気づく。
何も考えずにパソコンの前に居ると、
いつのまにか朝がきている。
あたしは何かから逃げている。
何かを変えようとしている。






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それを、いつもいつでも寺島が受け止めてくれていることに。
あたしは最近気づいた。




2005年02月10日(木) ボール



「明日さ。

朝から映写会する?」




「明日は買い物に行かなきゃ。

夜はダメ?」




「ダメ」




「ごめんね」




「どこに買い物行くの?」




「アーケードだよ。

もうすぐイベントでしょ?」




「あぁ」



「お酒のやつ、買ってくるから」





あなたにあげるチョコはもう何個目かなぁ。
何だかんだで、
付き合って以来、別れてもあげてるよ。






結局のところ、突き詰めていけば、
テニスという大きいものがあるあなたには、
あたしは必要ないのだと思う。

たとえあたしがいなくなることで、何か失ったように感じても、
それをテニスで埋めれるくらい、
あなたのテニスへの思いは大きく、強い。


好きとか愛してるとか抜きに、
あたしはそれを心から羨ましく思う。
そんなものに出逢えた寺島を、
この人は幸せだなぁと思う。



あんなに好きだった、声楽の道を手放してしまったことを、
心から悔む。
あたしが主体性を失ったのは、
あれ以来のように思う。


主体性がないことを、ひしひしと最近感じる。
あたしの歌は、
これからずーっと、中途半端なのだ。





寺島がテニスを好きなほどに好きなものは、
今のあたしには寺島しかなくて、
なんだかそれが、悪くはないんだろうけど、
弱いのかなぁとか。
寺島は、傍に居ることを許してくれてるけど、
いつか離れる日が来るんだろうから、
そのときあたしはどうすんの?って、
寺島のテニスの話を聞きながら思った。




今日は寺島と壁打ちに行って、
そしたら寺島が古いボールを1個くれた。
色のくすんだ、少しだけ柔らかなボール。

こんなになるまで陽ちゃん、練習したんだなーと思うと、
また寺島が羨ましくなった。



大事にしよう。



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もっと頑張る。





2005年02月08日(火) ジンジン



怒らないのが売りのあたしだけれども、
久々に、プチッときた。


まったく、
あたしの周りのチビ女にはろくなのがいやしない。


どうして揃いも揃って、
彼氏がいることを笠に着て調子に乗って、
えらそうにペラペラ喋る女ばっかりなんだろうか。


腹立つ…







髪の毛を切った。髪型が変わった。
寺島がいたく気に入って褒めてくれたそれは、
仲良くさせる役割を果たしてくれているよう。



今日寺島が昼から来ると言うので、
朝からお風呂に入って、
じっくり手入れもして。
すると、引き戸の向こうにある携帯が鳴り出した。



『もう着いたんですけど』



まだ11時台なのに。
もうお昼ご飯食べたんだって。




『まだお風呂から上がってもないんですけど』



電話の向こうで寺島は笑って、
少し待つことを了承してくれた。





部屋で、濡れた髪の毛をドライヤーに当てる。
その光景をしばらく見ていた寺島は、
あたしからドライヤーをとって、
手ぐしをしながら当ててくれた。


前にも櫛で梳いてくれたことを、ふぅっと思い出す。
あの頃より、大分短くなった。



地肌や額の、
寺島の手が触れた部分がジンジンした。
触れられるたびに、心はビクッとしてた。





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きっとこれもまたあたしの記憶に刻まれるので、
よしとする。




2005年02月06日(日) もっとも、


チュッ、と降ってきた、
不意のキスに、呆然となる。
そして赤面する。




全然違う話をしていたのに、
いきなり、

「やっぱ1番はお前だよ」

とか何とか言い出すから、
テニスの試合でエースをとられたような気分になる。
もっとも、
試合なんてしたことないけど。




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ずるい、な。









中学生話の連載(?)でもしようかと企んでいます。
なんかいろいろ。
思い出す時期だったりします。




2005年02月03日(木) 来る?



「寒いー」


おいで、と腕を広げる。


きゅっと抱き締めて、よしよしと頭を撫でる。





「あー…

明日講義さぼっちゃおうかなぁ」




クスクス、と笑って、
抱き締め直す。


また髪の毛を撫でる。





「行く気しないもん…」







離れてしばらくすると、
寺島はまた寒い寒いと言い出した。


来る?と手を広げながら、
普通逆なんじゃないの?と思っていた。




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不器用な私が唯一思いつく、
気持ちの伝え方だから。




2005年02月02日(水) 文句



「まりあのこと、

嫌いなんかじゃないし、

そうやって泣かせたくも、

傷つけたくも、

ないんだよ。



好きは好き。だからね」





「…本当?」



ホント、とうなずく声は、優しかった。
どれだけ嬉しかったかは、伝わっていましたか?







少し前、
寺島に言われたセリフがある。

「文句は、

お肉と、お金が無いことかな。

それがなければ、いい彼女なんだけどな」



反論は置いといて、
あたしも考えてみる。



寺島に、文句…





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ほらね、だから駄目なのよと、
幸子に言われた。



駄目…なんだろうな…。




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