於徒楽的日記(OFF生活編)
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1998年01月31日(土) 道頓堀deでーと

 (noted.2003.9.5)
 社会福祉士の国家試験を終えて一週間。遂にある決心を固め、毎日のように携帯へかかってくる電話相手と、久々にゆっくり逢うことにした。受験勉強を理由にして自分自身にバリアを創っていたが、せっかくの機会である。言われるうちが華だろう、先のことを考える前に解決できることを見つけるしかない。
 電話相手はもと勤めていた会社の同僚で、唯一(?)の慰安旅行先(佐賀・長崎ハウステンボス)にてすっかり意気投合した同年代。あの慰安旅行を以って初デートとすれば、今回はその先の関係を占う意味でも重いアポイントであること、当然お互いに意識していたと思う。
 大阪のキタ(梅田周辺)は歩く機会に恵まれていたが、今回はミナミ(道頓堀・難波)がポイント。彼は持ち前の行動力でやや不案内な地理でもどんどん人に尋ねてまわって引っ張っていく。こちらは人に訊く前に地図など手がかりとなる地名を探すのが先、と考えるため立ち止まってしまう。初回の長崎のときはただついていくだけで精一杯だったから、きっと彼のほうが戸惑ったに違いない。
 さて、まず通天閣を目指し新世界周辺をぶらり。メインはフェスティバルゲートできょろきょろとウィンドウショッピング。絶叫マシーンに乗れないため、遊園地なのに楽しさ半減と思われ。でも、「それはそれ」らしい。
 後半は道頓堀の名所、通称「引っかけ橋」へ。週末で賑わう難波の商店街を歩くうちに、適度な疲れと彼の体温によって、これまでに感じたことのなかった衝動が醸し出されてくるのに気づいてしまう。帰りの電車を待つ間、冷えた手を彼のコートのポケットに突っ込んで握手してみたり、電車に揺られながらそれ以上にぐるぐる渦巻いてくる頭痛に驚いていたり。
 京都に戻って、駅近くの駐車場にて「そのとき」は訪れた。彼の優しさに浸って、ある約束を交わすこととなった。決心のひとつが実った瞬間であった。


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