LOVE ME

2004年03月22日(月)  同期


去年の今ごろはいちばんの友達だったのに。
秋以降、友達とはいえなくなってしまったね。

わたしの無神経さが彼女を傷つけたことは今も悪いと思ってる。
だからあのとき、わたしは彼女に謝った。
けれど彼女はそれを受け入れようとしなかった。
数少ない、気の合った同期だったのに。

あれから半年近くが経つ。

仕事の合間に届くメールは愚痴ばかり。
愚痴をこぼすのは別にかまわないと思っている。
その一方で、どうしてそんなに不平ばかりなのだろうと不思議にも思う。

彼女はこんなに卑屈だっただろうか?

少し前に読んだ本の内容を思い出す。
ハッピーな気持ちで毎日を過ごそうと努力している今のわたしにとって
今の彼女はそんなわたしの足を引っ張る存在になりかねないのかもしれない。



2004年03月20日(土)  変化


会いたいと思う気持ちがだんだんと少なくなって
いそがしさを口実に連絡さえも途絶えがちになって
はじめて会わない時間が1ヶ月を越えた。

ひさしぶりに会うキミは
髪を短く切ってまるで別人のようだった。
そして
わたしの気持ちを揺るがせたことさえも嘘のようだった。

言葉をほとんど交わさなかったのは
関係をまわりに知られたくないと思うからではなく
単純に話をしたくなかったから。

キミの声にはひとかけらの心地よさも感じられなかった。

出会ったばかりの頃だったら
こんなふうに思ったりはしなかった。

もう、この先はきっとなにも変わらないね。



2004年03月15日(月)  春


もう何度思い描いたかわからない。
あなたの隣りを歩く自分の姿。

1ヶ月前の感覚を思い起こす。

身長差から生まれる心地よい距離感。
わたしを見下ろす涼しげな目。
よく透る声。

ずっとわたしのものならいいのに。

あなたに誇れる自分でありたい。
あなたに恥じない自分でありたい。
あなたにふさわしい人間でありたい。

どうかあなたの想いもわたしにありますように。
何度も何度も、青空に祈る。

春の風が吹いて、あなたを、想う。



2004年03月13日(土)  携帯電話


携帯が鳴って、表示される名前をみながら
そのまま名前が消えるのを待つ。
携帯に残る「着信あり」の表示。

理由はわからないけれど
あなたと話すのをためらった。

会いたいと言ってくれることはとてもうれしいけれど
わたしにはあなたの気持ちに応えられる自信は
正直なところほとんどなくて。

その後も何度か着信があったけれど
着信音を切って、ベッドにもぐりこむわたし。

ごめんね。

今のわたしのなかに住むのは
あなたじゃなくて別のひと。
だから、ほんと、ごめんね。



2004年03月04日(木)  夜空ノムコウ


自分の気持ちとまっすぐ向き合う余裕もなく
誰かのことを想うことさえ忘れそうになりながら
夜、ふと空を見上げる。

いつのまに星座が変わったのだろう。

今日はめずらしく風のない夜。
濃紺の空には高く昇った月と見慣れない星々。

いつもの癖でオリオンを探す。
オリオンはわたしとあなたをつなぐ星座。
その光が、見えない。

朝が来ない夜はない。

むかし、落ち込むたびに自分に言い聞かせていた言葉。
この闇も数時間後には朝陽に照らされる。

この夜の向こうには、どんな未来が待っているのだろう。



2004年03月01日(月)  あなたの声を聞かせて


何ヶ月ものあいだ連絡が途絶えていても
不安になることはあまりなかった。

遠くにいても
会えなくても
あなたはわたしの中にいた。

いつでもつながっていられるって信じてた。

メールが届かなくなって
電話には機械的なアナウンスが流れて
わたしは急にこわくなった。

あなたになにかあったんじゃないかと思って
雑踏にしゃがみこんでしまいそうだった。

こわくて
さみしくて
死んじゃうかと思った。


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