CHILDHOOD'S END
遠江 椋



 おばあちゃんとお別れ

6月20日夕方。
…おばあちゃんが、亡くなりました…。
奇しくも、おじいちゃんの月命日でした。。。
(キリストさんにそういう概念はないのですが)

容態が急変して、あっという間でした。
1週間前くらいに心筋梗塞を起こしていていたんです。
一命は取り留めたものの、心臓はかなり弱っていて、レントゲンに移っていた肺も真っ白だったそうです。

その日「心臓を補助する機械を付ける(延命する)かどうか」を兄弟で話し合って、「これ以上の延命はやめよう」と決めたばかりでした。
午前中は普通に会話が出来ていたそうです。
ただ何となく顔色が悪いなと、その程度で。
午後になってあっという間に心臓が弱くなり、市内に住む叔母たちが見取るのが精一杯だったそうです。
だけど、今、おばあちゃんはやっと苦痛から開放されたのかなと。
末期がんであちこちの臓器に転移して、本人はいつも「痛くない、大丈夫」とは言っていたけど、どう考えたって苦しかったはずです。

おじいちゃんの時(歩いている途中で心筋梗塞で倒れ、そのまま逝去)のように見舞うことなく逝ってしまうより、ずっと何かを思うことが出来て、ずっと心の準備が出来ていた気がします。



それでも…やっぱり、悲しいな。うん。



そんなわけで、葬儀に行ってきました。
キリストさんなので全員洋装。
たとえ近親であっても洋装。とっても楽であります(笑)
そんなフランクな様子なので、子供たちも先日の結婚式で着させたスーツを着せました。
青のワイシャツに赤のネクタイ…仏さんだったら絶対怒られてるな…(;´ー)

聞くと、おばあちゃんは9人兄弟(早くに亡くなったのを含めると13人兄弟)なんですって。
ちなみにおじいちゃんは8人兄弟。
親戚とはいえ、全然顔が分からない!(笑)
結局集まりがあるごとに、叔父叔母従兄弟でひとかたまりでした(^^;

牧師さんは、南アフリカから来られた宣教師さん。
白人系のお顔立ちで、優しい雰囲気でした。
日本語たどたどしいけど(笑)、けど言っていることとかすごく理解しやすかった〜。
子供たちのことも気にかけてくださって、最後も「またお会いしましょう(^^)」と言っていただきました。
式場は相変わらずの花、花、花。
キリストさんなのでもちろん団子とか提灯とか飾ってません(笑)
本当に飾ってあるのは花だけです。
すごい好きだこの雰囲気。
式も聖書の一節を聞いたり賛美歌を歌ったり、孫が故人の思い出を語ったり。
(前回おじいちゃんの時は私と従妹だったので、今回は弟と従弟が担当でした)
プロテスタント派のやり方なので、本当に地味です。
お祈りと歌。
夜もロウソクとか線香の番もないです。
(葬儀場の方の計らいで、一晩保つ巨大ロウソクは火が灯っていましたが、別になくてもOK)
ちなみに納棺でも、釘を打ち付けたりしません。
けど火葬はします。
本来のキリスト教では土葬なんだろうけど、ニポーンではできません(^^;
焼きあがっても、箸と箸で渡しあったりしません。
普通に一人ずつ納骨します。
けど御骨入れの袋は黒地に白で十字架が書かれてます(笑)
ちなみに全行程、宣教師さんは付いてきてくださいます。
要所要所でお祈りがあったり、聖書の朗読はあるね。
お昼ごはんを食べる前にもお祈りがありました。

ちなみにこの後の葬儀としては、納骨式があります。
雪が降る前にやるか〜、ってくらいですが(笑)
特に期日指定はありません。
つか1周忌とかもないので、この後はなーんもないです。

そして、子供たちはどうだったかというと。
三男は…まあこんなもんだ(笑)
自宅に帰ってきてから「おばあちゃん、かわいそうだったねー」と言っておりました。
長男も自宅に帰ってきてから反応がありましたが、こっちは声を震わせて泣いていました。
葬儀場では緊張してたのかな。
一番驚いたのは、次男の反応。
納棺をする際に、遺体の傍に花を飾ったんです。
最初は私自身が耐え切れなくて、ダンナにしがみついて号泣してしまいました。
そしたら横に、同じような姿の次男が…!?
そう、次男まで絶叫を押さえ込んだような声で号泣していたんです…。
こっちがびっくりしてしまって思わず泣き止みました。
彼は5分以上泣き続けていました。
ダンナいわく「悲しい空気を感じたんだろうな」と。
この子の優しさは、こういうところから溢れ出るのかな。

で。そんな感動の話ばかりじゃないです。
当然、子供たちは大騒ぎもしましたよー。
気がつくと走り回っていて怒られること数十回(笑)
特に長男がひどく調子に乗っていたので、前夜式終了後にダンナ説教+鉄拳。
ひととおり終了しましたが結果に納得がいかず、私が今度は長男に向かい合いました。
が…出てくる言葉にびっくり!
「おとうさんがすぐ叩いて怖いから返事できない」「俺ばっかり怒って、弟達は全然怒らないじゃない!」「おとうさんはこういう怖さを知らないんだ」「俺なんかどうでもいいもん」「あっちに行ってよ!」「俺なんか死んじゃえばいいんだ」「生まれてこなければ良かった」…
自分の怒られた原因(何度注意しても走り回る、返事をしない等々)は完全に棚の上。
怒りの感情が支配していて、怒ってもなだめても全くダメです。
しかも泣くと起こるヒックヒックというのが結構ひどくて、こりゃあ表に出せないや…と更衣室に閉じこもって今度は私が説教です(TT)
というか…あまりの泣きっぷりに周りの親戚が何度となく声をかけてくれました。
けどここで曖昧にしたらダメだ!悪いことは悪いんだもん!
ということで…ゆさぶりつつも彼の意見(もちろん自分勝手な言い分)を全部言わせて、深呼吸させて。
静かになったところでこっちの話を聞かせ、また怒り出すのでまた落ち着かせて。
数十分繰り返したかな。そこでダンナが心配そうな顔で登場。
「長男、喉が渇いたらこっちに来いよ」「うん、今はいらない」
そして私に「お前…やりすぎじゃないの?」「大丈夫、つか私が納得いかない、責めたり叩いたりしているんじゃないから」

…。
そこでやっと、長男はダンナに対してちゃんと「返事」をしました。
ダンナが去ってから「長男、ちゃんと返事できるじゃない。偉いよ?」と言うと…また長男、ボロボロ泣き始めちゃった!!
「長男、ちゃんとできるでしょ?
人と話をするのは大事なことで、話をする、話を聞く。
これが出来て初めてお互いの思いが分かるんだ。
いくらほかの事に夢中でも、話をする時は相手を見て、ちゃんと返事をするのはとっても大事なんだ。
お父さんはこれをしない長男に怒ったんだから。
返事をしたら、お父さんだって長男の気持ちを分かってくれた。
そうでしょ?」
…とまあこんな話をしたら長男も落ち着いて。
やっと席に戻ったのは、数十分が経過した後でした(^^;
やりすぎたのかな私。
けど返事や挨拶をしない、注意をすぐに忘れちゃう子供にはなって欲しくないです。
子供だからやっちゃうこともある。
けど、何度もやるのはイカン。

そんなわけで、無事に帰ってまいりました〜。
葬儀式当日に外せない仕事が入っていて実家大騒ぎだったとか、まあ色々ありましたが、あとは納骨式を残すのみです。

…おばあちゃんが、天国で幸せでありますように。

2007年06月25日(月)
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