あじあんかんふーじぇねれーしょんを聞いていた姉が唐突に言いました。
「歌に出てくる腕はやっぱり細い腕なんやな」
太かったら頼りがいがある腕になっちゃうやんけ。
私は『営業物語』の『ぼくんち』番外編と「うつくしい野原」で大泣きしたのですが、姉は「訳がわからん」と言いました。 何で泣くのかも判らんかったらしい。 ……まあ姉はサイバラがどんな漫画家なのかも知らんわけですが。 でもあれ読んで泣かへんなんて、きっとねえちゃんの心臓は鋼鉄や。 と暫く姉に絡みました。(ウザがられた)。 けど私の肩も現在鋼鉄なので、姉の心臓が更迭なら、なんか強そうな姉妹だなあ、とも思いました。 まるでエルリック兄弟のよう。(違う)。
| 2006年07月23日(日) |
そろそろ西原理恵子。 |
好きだと判りきっているのであえて読んでなかった漫画家に手を出しました。 とりあえず読んだのは 『鳥頭紀行ぜんぶ』 『晴れた日には学校を休んで』 『毎日かあさん-カニ母編-』 『営業物語』 『ぼくんち』 これで『ゆんぼくん』を読んだら西原はもういいよーな気がする。 ところで私、ホモも漫画も大概、古本屋で買うので、(西原もま●だ●けだが)、まれにマイナーな作家とかホモ小説を原価で買うとき「印税のたし…」と思うやな読者です。 西原は売れっ子だと思うのですが、本人の性格と常に何かに追われているような(アシさん曰く食べても食べても空腹)キャラのせいで『営業物語』は原価で買ったのですが、これも「西原の印税…」と思いました。とりあえず在庫を減らすのには貢献したぞー。重版と絶版にびくびくしなくていいぞー。(たかが一冊の分際で)。なんか、いいのか悪いのか、というキャラだな。 代表作は、と聞かれたら、現時点でも間違いなく『ぼくんち』だろうけど、一番面白く読んだのは『毎日かあさん』。 この作家はとてもとても繊細なんだろうけど、荒み方に気合が入っていて、かつ、残酷なまでに客観的なので、私も時々、描くものの空気に引っかかる。上手く説明できないけど、強い諦念がこの作家にある。読んでて絶望しそうになるのよ(笑)。ときどき。 世界の貧民街を見てきたせいか、どんな作品でも貧困の描き方に容赦がない。集大成が『ぼくんち』。なんか、三流出版社の帯みたいな文句になるけど本当の意味での弱者に対しての視線が、本当に怖くなるほど容赦がなくて、この作者の客観は本当に怖いんだけど、つうか、この作者、主観を気取らせんのよ。それは全部、独特のギャグに行くから、じつに何を読んでも「あー、サイバラだね」というものになる。すごいなあ。 ときどき負けます。 だから、結婚して子供生んで、ほどよく、毒が抜けたこの頃の方が私は読める。 『ぼくんち』は泣き漫画です。大概の人は読んで泣ける。でも私は『営業物語』に収録していた番外編の方が好きだし、ええしこ泣いた。(ええしこ=とっても。何弁かな…。) 特に同時収録の「うつくしい野原」が名作です。 これは本当に、子供を産んだから描けた話だと思う。 前のサイバラが好きだという人もきっと多いでしょう。子供を産んで、無くした読者もいるかも知れない。けれど「なんべん生まれ変わってもお母ちゃんがいい」というサイバラが今書くものが私は好きです。 この人はほんとに主観を気取らせませんが、あえて状況を語らなければならないときの感性がとてもいい、というか、上手い。元夫との、離婚を巡る話は不思議と全部いいです。 公式HPで、過去の、まんま殴り書きの雑記漫画が載ってますが、恐らく離婚直後に載せただろう漫画が、本当にサインペンか筆での落書きなのにとても良くて、才能だなあ、と思いました。 興味のある方は行って見て下さい。 http://www.toriatama.net/
| 2006年07月22日(土) |
というわけでキャンディキャンディ。 |
おお、随分と久しぶりに味噌蔵だ。 興味があったというよりも、大分前につのぽんが「昔の少女漫画はすごいよ。『キャンディキャンディ』なんて、全12巻なのに、すごい波乱万丈なのよ!」という言葉を覚えていたので、一度は読もうと思っていました。 ちなみにリアルタイムはさすがに全然、覚えてない。 けど中途半端に知ってるキャラの名前だとか、動物だとかに、当時の人気の凄さを思い知ったり。 だってリアルタイムでなく、特に好きでなかった私でもアニメの歌も歌える。 今は著作権で揉めてるらしいですね。あんまりこういう話は聞きたくないが、しょうがないことなんでしょう。 借りたのは文庫版、よってコミックス全6巻。
いやあ、波乱万丈だわ(笑)。
昔の少女漫画はえらいなあ。少女の成長物語でもあるので詰め込みすぎの感もあますが、せっかちには丁度いいスピードでした。展開が早い早い。そして大人になって読んで判るのは、これがあらゆるパターンの女のエゴが入っていると言うこと。 読者にとってどの少女が主人公でも、言い換えれば感情意してもおかしくない少女の大きなパターンが描いてあって、かつ、傍観者の冷たいこと。 メイン以外の傍観者が主人公に優しいことは滅多になく、主人公に降りかかった災難や、誤解が氷解することは滅多にない。ヒロインが底なしに明るいので気付きにくいけど、これは結構、メロドラマのパターンでもフラストレーションが溜まる展開ですがな。 そして少年たちの影が薄いことに驚きます。(悪い意味ではなくわざとでしょう。成功してるし)。 この漫画の対象年齢って何歳だったんだろう…。小中学生が読んでて人気が出たんなら凄い。今の少女漫画は幼いというより拙いですね。こういうの読んじゃうと。 なんせ、基本的に登場人物の性格が変らんのです。お定まりの勧善懲悪がなくて、最後までキャンディを嫌いな人は嫌い。実にシビアです。原作者も漫画家もこりゃかなり、大人の、しかも嫌な女だなあ、と思って読みました(笑)。勿論、褒め言葉ですよ。こういうのを切り売りせんと。 名作は名作の力があるなあ。 先輩は「大人になったらキャンディもムカついてくる」と言っていましたが、まあ、それも判る範囲で(笑)。
7月の日記を書いてないなあ、ということに気付いて、情報操作でエセ日記。 いや、肩凝りでしたよ。 一ヶ月、とりあえず整骨院に通い詰めて、腕が上がらん、という所からは脱出しました。善きかな。 仕事でPCはそれこそ一日中使っているので、完治はしない、と言われています。マメ体操するか、運動するか。問題は喉元過ぎる自分の性格。……。ま、養生します。
ところで母から、「読書禁止令(特に布団の中)」と地獄のようなお達しを受けたので、いや、まるでいけない同人誌を隠れて読んだ中学生の頃のような(私は男子中学生か。ベットの下にグラビアのヤンジャンを隠し持ってんのか。断言するが、当時読んでいた同人誌の内容はそれよりハードだったぞ)立場になりました。もちろん、そのお達しを大人しく聞くことなく読んでいましたが、隠れていたので量は減りました。そのせいでやたらとま●だ●けに通うはめに。(何故)。 活字ではなく、ストレス解消に漫画に走ったからです。よって珍しいくらい買って読みました。これは隠れて読みませんでしたが、家人は諦めたのか、何も言いませんでした。私から本取ったら死んぢゃうよ。 そしてその間に、職場の先輩が結構な漫画マニアであることが発覚。 何ていうか、前に本をよく読む、という人とも話したとき思ったんですが、オタクと単に熱心に好きというひとの間にはやはり、悪い意味ではない隔たりがあります。 私はオタクですが、心から小説を愛しているので、本を読む人にはついつい声をかけるのですが、前の職場の、本が好きな人に、何を読んでいるのか聞いて「えー…、と今は井上靖の『しろばんば』を読み返してて。この間は宮本輝を読んでました」という答えに、私はにっこり笑ってそのまま深い話はしませんでした。 実に、めぐろこうじたちが愛でそうな、愛すべき答えですが、あー…、私、活字は結構、正面から入ったと思ったのにやっぱ違う、ということを知って軽くショックでもありました。小説が好き、というひとはこういう人の事を言うんだろうなあ。こうやって本を読める人が羨ましくて、オタクというのは、大体が気質なのですが、つまんないこともあるなあ。 今の職場の先輩もそう言った類のまんが好きで、面白い漫画を読みたい、と言ったら『キャンディキャンディ』を貸してくれました。 ちなみに私は、借りたら読むけど、自分から進んで発掘もしないし、特に読まないと言っています。(嘘ではない)。 けれど出版社の話になって、先輩は小説も好きな人らしく、大概の作家や出版社、漫画家の名前をあげたら判ってくれる人なのですが(だってこのひと、やまだ紫知ってたよ)、けれど漫画とか、そういう世界が好きなだけなんだなあ、と思ったのは、私がうっかり「徳間の漫画雑誌で書いている漫画家で……」という話をしたとき、不審な顔で「徳間に漫画雑誌ってあったっけ?」と言ったからです。 思わずこれにはひやりとして(あるんだ、オタク雑誌が)とも言えず「…えー…っと「キャラ」…?」 (おそるおそる反応伺い)。「?、知らへんなあ」「(ちょっとほっとしつつ)『銀英伝』の漫画が連載されいてた雑誌で(こう言えば無難)」「ああ、そうなん」。 徳間キャラは知らんよな。リ●レとか、ぶ●か社も普通はあんまり知らんよな。 心の中でそう思っていたのですが、出版社の話になってナチュラルに私が「秋●の…」と言ったときはしみじみと私を見て、 「Sさん……。あんた充分、漫画好きやで…」と断言されました。 「………」 「集●社、講●社、小●館までやったら、大概のひとは知ってるし、メジャーで大概の人は読むやろうけど、●田とかはあんまり出てこーへんで」 ………そうか? とりあえず、小説が好きだから出版社には詳しくなったと言っておきました。嘘じゃない。
三浦しをんが直木賞を獲る世の中なんだなあ……。
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