■867号室のぐだぐだコラム■
867



 DEATH TRANCE

DEATH TRANCE

願いが叶う棺桶を巡る時代劇ファンタジーバトルアクション。

地獄甲子園で野球十兵衛を演じた坂口拓主演。
MOON CHILDでアクション監督を務めた下村勇二が監督。
(アクションだけでなく彼が監督すればよかったのに。月子)
日本では単館上映でしたが海外評価はかなり高い模様。

長きにわたり禁じ手と言われたマジ当てで撮影された早回しなしの本格アクション。(拳にスポンジを装着し寸止めに近い形で殴る。らしい)
故にかなりの臨場感。格闘アクションに重点を置いた邦画はかなり稀少。

ストーリーとしては漫画というか、このままゲーム化できそうな内容。なので感動とかは求めちゃいけない。むしろゲームの実写化といった方がしっくりくるかも。
シンプルでハッキリした目的を、アクの強いキャラクターが引っ張るという、とても見やすい作り。一気に見られます。

奪われた棺桶を追うヘタレ僧侶。
ガイジン顔に関西弁でバズーカ担ぐ剣士。
笑いを徹底排除したクールな女剣士。
棺桶から離れない謎の童女。
そして、「オメエ強ェなー!オラ、ワクワクしてきたぞ!」とか言い出しそうな主人公!

役者は全員、美形。(うん、ゲームっぽい)
小物、衣装、セット諸々もかなり凝ってます。
時代劇なのにバイク乗り回したり(弥次さん喜多さんは出てこないよ)、刀と見せかけて×××だったり、破天荒で隠し球もてんこ盛り。おもちゃ箱ひっくり返したような映画。

最近では1番のオススメです。
時代劇で坂口拓出てて、アクションってとこは同じだけど、SHINOBI見るなら断然こっちをオススメするね。出演者のFAN以外には。

ちなみに音楽はDir en grey。






…べつにDirに目が眩んだだけじゃあないぞ!
坂口拓がイケメ…げふっげふんっ!

2006年10月30日(月)



 MOON CHILD

超・極地的本郷奏多祭開催中につきMOON CHILD。

刹那的・郷愁的・青春ギャングアクションムービー。
(だと思う。)

HYDE演ずるケイ=ヴァンパイアという設定が全く活きていないあたり、なんとも言えない仕上がりに。
ヴァンパイア設定を「ショウより5歳くらい年上でキレると手を付けられなくてそんなトランス状態の自分を恐れている殺し屋」とかに置き換えても、物語に大きな破綻が出てこないと思われる。

出会い
陽に焼かれる→深手を負って身を隠している

海での青春
夜の海に行くくらい特別でもなんでもねー。
(IZAMと窪塚洋介だって行く。あと犬山イヌ子と成宮)

シンの最期
血を吸う→キレて凄惨な暴行、自己嫌悪で失踪

ショウの生存
ヴァンパイアとなって生きている→実は死んでませんでした(ハナに危険が及ばないように身を隠していました)

ヴァンパイア設定やトヨエツの存在に伏線の匂いを感じるも、なんもなしかよ!っていう脱力感がどうにも否めない。ヴァンパイア故の苦悩を描きたかったにしても…うーん。

本業じゃないから演技力は不問に処します。
ただ、Gacktさんの無理くりなワカモノ喋りがかなり哀愁を感じさせます。ちょっと泣きそう。

元々奏多が見たいがために見たのでアレだったのですが、ススムさん(寺島進)登場で俄然テンションUP!中盤忘れ去られていたのに、後半登場するし!

Gacktさんが大好きな映画のパ…オマージュ!!もあるせいか、見てると色んな映画思い出します。それがちょっと楽しい。

119分は長いかな。メリハリに欠けるし、途中でダレる。もうちょっと凝縮して濃厚にしてみたらGacktさんの構想に近づいたんじゃないかと思う。
色んな意味で監督の力量不足が伺い知れる。結局なにがテーマだったんだろう。

ところで2人ともミュージシャンなんだから、もっと音楽に凝ってもよかったんじゃない?


2006年10月13日(金)



 テニスの王子様(実写版)

う〜ん。まずくはないけど、薄味な印象。

NANA同様人物描写が…ねぇ…
漫画は大分前に2冊しか読んでないし、
アニメも見た事ないので何とも言えませんが、
キャラクターCDがヒットする作品なのだから、
もうちょっと個々の魅力を描いてみたら?と。
まあ原作・アニメ・映画は別物だし、
それでいいならいいんですけど。
ミュージカルを踏襲しているのかな?
技ばっかりが目立ってそれを打った人物が
目立ってないって本末転倒っぽい。
意外と正統派な演出だったし、過剰なCGをフリスクの
CMくらいに控えた方が自然に見られる青春映画(?)に
なったのではないかと。
折角映画作るんだから既存のFANにだけウケるより
新規のFANを獲得した方がいいに決まってるもん。

という訳で勝手に演出を考えてみた。

オープニングの飛行機のシーンを青学の練習風景にして、後輩達が先輩の話をする流れでキャラを紹介&リョーマのウワサ話。それをピシッと締める形で部長登場。ここまでで個々のキャラを立たせる。
タイトルが出ると同時に飛行機のSE→リョーマ登場。

氷帝と青学の接触場面も車の到着部分をごっそり削る。
青学のメンバーが雑談(ここでもキャラの性格をアピール)しているところに女の子の歓声がIN。で、十戒のごとく人が開けて氷帝登場。(ってした方が威厳ありそじゃない?)
試合中で充分キャラ立ちする人なので、アトベさんの余分な演出はごっそり削れ。大丈夫、充分目立ってるから!

話の流れ上ヒロインを差し替えるのは正解だと思うので、1年生のキャラが(…いましたよね?)狂言まわしとしてストーリーを補完していく、と。(原作通りならヒロインがやるのが好ましい)

よし、これでしっくり。(あくまで自己満足)

あと歓声の使い回しで聞き取れる台詞が2回聞こえるのは勘弁してくれ。さすがに安っぽく感じてしまう。あれはよくない。めっ。


ところで色々つらつら書いてみたけど、本当はマイエンジェル奏多君が入浴したり着替えたりするのを見られたからそれで大満足とか言う感想は封印しとく。

この作品を見た動機もNANA2に向けての奏多祭りの一環ってことも、封印!

さて、MOON CHILDでもみるか!

2006年10月06日(金)
初日 最新 目次 MAIL


My追加