あふりかくじらノート
あふりかくじら



 泣いたり笑ったり。

あと数時間で今年も終わりです。
泣いたり笑ったりした一年も終わりです。

わたしはおうちにこもって、
何を思ったか突然図書館で借りてきた
「ブリジットジョーンズの日記」の
原著を眺めて楽しい気分になりながら、
これまた何故だか、映画版も観たくなり
ツタヤで借りてまいりましたのです。

新年を迎えるどころではない人々のことを思い、
黙祷をしながら、静かに自分の一年の
出会いと別れと、会社を辞めた最初の一年間の
気持ちを忘れないようにしようと思います。

わたしは物書きですから、
それらしく生きようと思います。

大切なひとを、大切にしようと思います。

それから、ぼんやりしないで
キーボードをたたいていようと思います。



2004年12月31日(金)



 地球を前に、何ができるか。

嘘みたいなニュースが繰り返し流れ、
信じられない数字が読み上げられているようだ。
目の前でみていないものを、信じるのは難しい。

インド洋の津波で6万人以上が亡くなっているということである。
だが、それは「数字」ではなくて「人間」なのだということが
ぼんやりとリゾート地の風景に重なってぴんとこない。

遠くアフリカでも、ソマリアやケニアなどで
100人以上が亡くなっているらしい。

恐ろしいことは、今年何度も続いた。
地震や台風の被害は甚大で、人間の生活は
いかにもろく一瞬のうちに崩れ去るかということを
思い知らされる。

わたしの住む場所で、地震が起こっても
すこしもおかしくない。
ここは埋立地で、昔海だった場所。
津波が来れば、逃げ場はない。

いちばん忘れてはいけないこと。

地球の前で、大自然の前で、人間は何もできない。

2004年12月29日(水)



 ハッピークリスマスの気持ち。

きょうは、元気。

こういうクリスマスって、
思いがけず幸せだった。

うまくことばにできないけど、
パーティとか、ディナーでなくても
大切なひとがいるという事実は
とても素敵なんだとわかった。

もちろん、家族も、友だちも、恋人も。

だからきょうは元気。
陽が注ぎ輝く海をみて、
ひとりでパソコンに向かって
そして、お昼寝した。

ハッピークリスマス。

あなたのクリスマスは、どうだった?

2004年12月25日(土)



 しんと静かに。

クリスマスはきらびやかで、
クリスチャンではないけれども、
この時期はとても好きで、
小さな飾りをおいて。

少し自分が嫌いになって、
しんと静かに
ひとりでいたくなりました。

アラスカの雪のなかで、
その耳が痛くなるような静けさに
ただ心がすうっとなった11歳のあのときを、
いっしょうけんめい思い出そうとしています。

静かなところで、
ひとり
まぶしいばかりの白い雪に
目を痛めながら。

2004年12月23日(木)



 忙しくハッピーなライフのこと。

いま関わっている団体は、非常に活発な活動をしている。
ものすごく大きな理想を持って、
たくさんの熱意をもった様々なバックグラウンドの
ひとたちがあつまってできた。

そんでもってわたしは、あれもこれもというように
いろんな仕事をおおせつかっている。
翻訳、ウェブ、広報、その他事務担当など。

これはひとえにわたし自身の意志の弱さとか
優柔不断さに所以するのではあるが、
何はともあれ、この要領の悪さがわたしの
生活時間を圧迫しているのである。

でも、この活動はすごいと思ってる。
だからできるだけ、「忙しい」といわないようにしたい。
もっともっと、忙しいひとはいるんだから。

そんでもって、明日は設立総会なのである。

ほんとうにアフリカのためになる、アフリカ政策を目指し。

『TICAD市民社会フォーラム』
*わたしのつくったサイトでもあります*

2004年12月18日(土)



 この日、このとき。

12月に入るといつも、自分の人生を振り返る。
そして、12月の一週目にはいつも何か
生活上の変化がある。

11歳のころ、アラスカに降り立ったのもこの時期。
二十歳になる少し前には、アパートを借りて
ひとり暮らしを始めた。
スウェーデンに行くきっかけをつかんだのも、
この時期だった。

今年は何だったろう。

お誕生日月だったからかもしれない。
ともかく、今日で歳がひとつ増えました。

今年のわたしは、去年と一昨年よりずっと前に進んでいます。

2004年12月13日(月)



 オリーブオイルはお肌に良いのか。

苛立ちを、ぶつけてしまってごめんなさい。

穏やかに見える人生も
ときどきうまくいかなくなって、そうなる。

ギリシアの静かな島の
スーパーで購入したオリーブオイルのことを
考えながら、
安らかな心でありたいと願う。

2004年12月07日(火)



 くじらの棲む海、雨の音。

ざとうくじらの大きな尾のラインを
思い浮かべながら、今夜はラジオの代わりに
激しい雨音を聴いている。

そういう小説を書こうと思っていた日が
あったことを強烈に思い出す。

わたしはいま、自分を取り戻そうと
ショパンの夜想曲<ノクターン>の旋律を
指先でたどりながら、
脳に流れ込むデータ容量にまぶたを閉じ、
イメージと自分だけとに
向き合うようにしたいと思っている。

お願い、わたしがわたしの人生を生きる、
それだけのことに、集中するために。

どうか、いろんなものが崩れないように。
ただ、ショパンが聴こえるように。
くじらの唄が、響くように。

いつか誰かを、愛せるように。

だから、「書斎」に煩雑になっている
書類や書籍類の徹底的な整理から
はじめようかと思うのです。


2004年12月04日(土)



 ざとうくじらは風邪をひくのか。

あふりかくじら的には風邪ひきさんで、
くらくらして風邪菌を職場で撒き散らし、
早々に帰宅してベッドにもぐりこんで
ラジオに耳を傾けてトロピカーナの
パイナップルをせっせと摂取しているのだけれども、
意識が朦朧としてしまっているときこそ
妄想大特急で、ことばとイメージと
世界のあるともないともいえない風景が
脳みそをがんがんおそってくるので、
わたしはすかさずPCにスイッチをいれ
キーボードに文字をたたきつけ、
MSワードのアシスタントのイルカに
質問をするのである。

「愛とは何か」

マイクロソフトも、イルカに愛を教えられないらしい。

ところで、ざとうくじらが風邪を引いてくしゃみをしたら、
それはやはり何万キロも先まで届くのだろうか。

早めのパブ論。


2004年12月01日(水)
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