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 DIARY...

やまもとあつこの音楽日記帳。毎日更新を目標にしています。

 

2009年04月28日(火)  音の空間
 日曜日にマリンバを持って京都のお寺で歌と一緒に演奏してきました。京都の町を少し外れると、とたんに緑あふれる山のふもとになり、お寺はそんな山のふもとにぽつぽつとたくさんあるんですね。今回も西の方の山のふもとのお寺で。すぐそばに京都の町があるはずなのに、境内に入ると自然の音しかしない静まりかえっている世界で、世間から遠ざかった気分に。空気も何だか少しちがいました。そんなところに、音楽をかなでるのは、ホールで演奏するのとはまた違います。音が、お寺の中にじんわりとひろがっていく感じがしました。コンサートが終わるとまた静寂の世界。いつも生活したり演奏したりしている場所が、絶え間ない音にまみれた場所であることを、静寂が教えてくれました。それがコンサートホールであっても。
 空間て、もともとはこんな、澄んでいる、雑音のない、どこまでも続くひろがりなんですね。


2009年04月01日(水)  はてしない先
3月後半、いろいろなところに演奏に行っていましたが、29日には滋賀県の一番北あたりへ。前回そっち方面に行ったとき、大阪の気温とあまりに違って寒い思いをした経験があるので、大阪は桜が咲いているにもかかわらず、セーターに冬用のコートと重装備で行きましたが、大正解。まだ山には雪が積もっていて、気温もついた昼間は一桁でした。
 共演させていただく人たちの音楽性のすばらしいところとかが、前より一層感じられるようになって、音楽って、やればやるほど、音楽の感性と知識がついていくので、それにつれて演奏家がやっている細かな音楽がよく分かるようになってきて、何も知らず無我夢中に自分中心に弾ける、楽器を始めたばかりの頃とは違う音楽の深さの中で演奏できるようになる、おもしろさを体験しています。やればやるほど、演奏のニュアンスの細部が聞こえるようになって、こんな深いことなんだと今は感じていますが、またこれが十年もすれば、今の考えがちっぽけに感じるのかもしれません。私もみなについていきながら、果てしない世界です。


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