ヒトリゴト

2001年03月28日(水) あなたなら

きっと喜んでくれる
あなたなら
後輩のように
妹のように
心配だからと
あの坂道で
見えなくなるまで
見送ってくれた
あなたなら



2001年03月26日(月) 春だから

時々はまた夢を見て
不安になるわ

でもあなたがいて
抱きしめてくれる

時々は自分の変化に
戸惑って

でもあなたがいて
話を聞いてくれる

春だから
こんなにあたたかい気持

春だから
やわらかいココロ

春だから
泣き虫さんはいなくなっちゃったよ



2001年03月25日(日) 理由

最初は楽しくても
残るものは虚しさだけ

与えて
与えて
奪って
奪って

蝋燭が燃え尽きるように終わる

すべてはひとときの夢
束の間の幻

何もかも永遠には続かない

あなたは知らなかった
わたしは知っていた

それが理由



2001年03月21日(水) 変われるかもしれない

何気ない
さりげない
あなたたちの気遣いが
わたしを涙ぐませます

自分のいたらなさと
我侭と勝手さに
胸が苦しくなるのです

こんなにあたたかい優しさが
すぐそばに
たくさんたくさんあったのに

いつも
ないものねだり

苦しいのに
とても

幸せなのです

今なら
今から

ここから始めてもいいですか



2001年03月20日(火) 優しさに包まれて


本当に大事なものは
手の届くところにあって
いつでもそこにあって

当たり前のようで

いつのまにか
忘れてしまっていた

優しさに包まれていたこと
やっと 気がついた

少し泣いてもいいですか




2001年03月19日(月) 辛い記憶

春の風が
固い心をほぐしてくれる

信じられない思いを
打ち消して
あの日の辛い記憶
そればかりを反芻するより

今は 優しい風に
この身を委ねよう

あなたの腕の中で
時を待とう



2001年03月18日(日) ありがとう

ずっと
わたしを

大事にしてくれて

見ていてくれて

待っていてくれて

ありがとう

これからは


わたしも



2001年03月14日(水) 病魔

もう少し
どうかもう少し

まだ
絶望の淵に立たせないで

ここにいたい

そばまで来ている
逃げられない

来る日も来る日も
白い天井のシミを数え
四角い箱の中で
身動きも取れず

そんな風に
大事な時間を使えない

どうか
誰にも悟られぬよう
最後まで
笑顔でいたいのです

あなたには残酷かもしれない私

それでも
元気な私を演じさせて
最期まで
笑顔でいたいのです

じゃあね と笑って

また会えるかのように



2001年03月13日(火) 未熟

笑顔で おめでとう と
言いたいのに
伝えたいのに

心は固く閉じて

一人の夜
我が無情さと
未熟さに

哀しいのでも
寂しいのでも
悔しいのでも
つらいのでも
ない

ただ未熟な自分を
消し去りたくて



2001年03月12日(月) 火傷

気がつかないうちに
胸を焦がす

低温火傷の
原因はあなた

少しずつ
心を熱くして

完治するには
まだまだ時間がかかりそう

残った痕さえ
いとおしい

あなたのつけた
それは

求めてやまなかった傷



2001年03月11日(日) 郷愁

手をつないで
あの店まで
途中で本屋によって
この辺りまで来ると
コーヒー豆の匂い
信号待ち

何度もそうして
散歩した道

今はただ
車で通りすぎるだけ

今ではもう
通り過ぎてしまった道

優しい声と
懐かしい歌と
オリオンを見上げながら



2001年03月10日(土) すっぱいぶどう

手に入らないから
届かないから

あれは

すっぱいぶどう と
言い聞かせ

ごめんね と
心の中で


どうして と
夢の中で



2001年03月09日(金) 恋に生きる

「私、これからは恋に生きるの」

あなたの手紙の最後の決意
読んでて気恥ずかしい

幼い恋にたくさん傷ついた
幾夜も眠れない夜を過ごした

あなたの不屈の精神に

拍手!!


きっと春はすぐそこだね



2001年03月08日(木) オレンジの雪

夕焼けのオレンジ
浴びながら
舞い踊る白い雪
冷たくて
暖かくて

夢を見ているようでした

光りながら溶けてゆく
私の手のひらの上で

つかまえられなかった

もう
大丈夫なのね

あなたはもう
振り向かずに行くのね

さようなら
ひとひらの夢

そっと
オレンジの雪につぶやく

ありがとう



2001年03月07日(水) 痛み

この胸に
全てあずけて
その痛み

涙にして土に返すから

もう
誰が泣くのも
見たくないから

もう
痛くないから ね



2001年03月06日(火) 思い出にできない

簡単に言わないで

まだ なにひとつ
思い出になんて

昨日のことのように
覚えてる

あの日の夕焼け
あなたの横顔

大丈夫
の 言葉が欲しくて
困らせて
泣いてばかりで

きっと明日あなたは気がつくの

あなたの心が
少し楽になっていること

でももうすこし
好きでいさせて

私の中のあなたは
まだまぶしすぎるから



2001年03月05日(月) 介錯

叶えられぬなら
寂寥の約束など
しなければよい

安堵と信頼を
軽々しく言の葉に乗せ
小さな輝きにさえ
込めなければよい

信じるものを
無くす痛みが
いかように胸を刺すか

ご存知ないわけではあるまい

いつか
貴方の胸を刺した刃
今まさに
私の癒えぬ胸に新たな傷跡を

真実が
ひとつでも存在したならば

我が胸に
地めがけ深く突き立てられた刃を

貴方自らの手で

抜き取るがよい



2001年03月04日(日) クロスワード

ここの言葉を当てて
心の言葉を当てて

すぐにわかるはず
ヒントはこんなに

私の言葉と
あなたの言葉と
重ね合わせたら

すぐにわかるはず
全部解けたら

私の全てが
わかるはず

もういい と
あきらめる気なら
早く閉じて



2001年03月03日(土) 開封後

「開封後は冷蔵庫で保管してください」

だから
こんなに寒いのね

あなたの腕に
抱かれる時以外

扉を

早く開けて



2001年03月02日(金) コワイコト

一番コワイのは
永遠に繰り返しつづけるコト

積み上げて
積み上げて
今度こそと

そして打ち砕かれ

また
積み上げる

永遠の


地獄



2001年03月01日(木) シロツメクサの花束に添えて

お元気ですか

いろんなことがあって
たくさんの人と出会って
信じられることは
四つ葉のクローバーを
探すようなものだって

やっと気がつきました

あの無防備な素直さは
二度と取り戻せない


あなたは元気ですか
私は 元気です

いつまでも
あの頃のままでいられたら と

ときどきふっと思うんですよ


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purisira [MAIL]

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