永い眠りにつくとき

｢幸せな人生だった｣と

思えれば

大成功


そう

思えるように

今日も

顔を上げようと思った

前を見ようと　思った

小さな種は
やがて双葉を出し
裏切りという肥料を与えられ
成長する

憎しみという蕾は
いつしか
恨みという
大きく美しい華を
咲かせる

甘くて　ほっぺの落ちそうな
イチゴを食べさせてください


ジューシーで　口いっぱいに広がる
美味しさを食べさせてください


骨まで　とろける

美味しさを　食べさせてください

どうしてキミは
光を目指すの？

其処に何があるというのか

第三者の瞳には
ただの詰まらないモノにしか
見えないのに・・・

キミは
その美しい羽根で
ただ 羽ばたくだけ

ただ 藻掻くだけ・・・

ボクのこの手が

もう少し柔らかかったら

キミの頭を

やさしく　やさしく

撫でてあげられるのに


ボクのこの手が

もう少し大きかったら

キミのすべてを

あたたかく　あたたかく

包んであげられるのに


キミを楽にしてあげられる

力がなくて

ボクは　悔しいんだ・・・

一歩

不安を感じながらも

踏み締める


自分で造る径

自分で選ぶ道


だから

きっと

がんばって歩ける