スナミの日常と語り


Diary indeX


2009年12月05日(土) のだめと自分と

なんかやたら日記書いてませんでしたね!?
ごめんなさい・・・相変わらずの日々を過ごしていました。
風邪を何度か引きましたが、一応元気です。


最近(というかついさっきから、正直に言えば(笑))楽しみなのが、のだめの映画!
全20と何巻の漫画を、ドラマから映画に至るまで、かなり細かく分けながらもほぼすべてを描ききる・・・っていうのは、実はあんまりないパターンじゃないでしょうか?
長ければ長い程、映像化した時に省略されるエピソードが多いのが普通な中、勿論多少の端折りはあるにせよ、この漫画を全部映像で描ききろうと思ったクリエイターの方々に拍手! です。

たまに「のだめ」に関しての感想を読んでいると、やっぱり第二部(ヨーロッパ篇)から勢いなくなったーとか、面白くなくなったーとかいう感想がちらほら見えるのですが。
私はそうは思わないんですね。 むしろヨーロッパ篇の方が面白い・・・ような感じがしないでもないんですけど。
しかし、私という人間は、一度何かにハマると、結構盲目的に好きになってしまうところがあるので、単に客観的に観れてないからそう思うという可能性も否めない。

個人的な意見ですけれども、ヨーロッパ篇が、以前に比べてつまらないと思われてしまうのは、主人公達の「変化」とか「成長」が以前に比べて目ざましくないからなんじゃないかなと思います。
千秋に関しては言うまでもなく、飛行機恐怖症を克服して、ヨーロッパに渡り、指揮者になれた。 ある意味、初期の目標が既に達成出来ている訳で、のだめも、以前問題(本人はそれが問題とは思ってないけど)になっていた音楽に対しての情熱と、本気度と・・・それがもう備わっている訳で、じゃあそこからどうしたらもう一レベル成長出来るのかって、これ言葉でも映像でも表すのって難しいんじゃないでしょうか。
今まで、判りやすくてブロードだったトピックが、かなり細かくなってしまった。 それが一般にはやっぱり判りにくいんじゃないかなと思います。 マスタークラスとか観ててもそうなんですけれども、既に弾きこなしている上手な人が前に出て弾いて、更にそこからもっとああしたらいい、こうしたらいい、なんていうレクチャーを観てても、大体の観客はそこで退屈してしまうんです。 あまりに細かくて、ついていけないから。
でも、弾いてる本人からすれば、もうここまで来てるのに後どうすりゃいーってのよ、っていう苦悩は、曲を始めてから音を全部覚えるまでの過程よりも更に苦しくて長く感じられると思う。
もっと一般的な例で言うと、長い時間を費やして書き終えた作文とかレポートを、 「やり直し」とか「付け足せ」とか言われて「もう全部書くだけ書いたのにどないせーっちゅーの!」っていう感覚と同じ。

レポートとか作文と違って、音楽っていうのは「出来たから提出!」で終わらない。 本当に終わりがない。
まぁ、その度々のコンサートで演奏して区切り、っていうのはあるかもしれないけど、同じ曲を一生同じように弾くなんて無理。 そんなピアニストがもしいたら、それはあんまりいいピアニストではないはず。

日本人的な感覚で言うと、誰かが「ミュージシャン」と言えば、プロでもアマチュアでも幅広い意味で使いますけど、誰かが「ピアニスト」という時は大体「(プロの)ピアニスト」という意味を込めて使いますよね。
以前も何処かで言ったかもしれませんけれども、「ピアニスト」と言う言葉は "Piano + ist" =ピアノを弾く人、即ちピアノを弾ける人であればどんなレベルであろうとピアニスト、と呼ぶことが出来るのです。 ヨーロッパ的な感覚ではどうか知りませんが、米国では結構身近に使います、ピアニストっていう言葉を。
私も日本生まれ育ちなので、例に漏れず「ピアニスト」という言葉はなんだかとても崇高なもののイメージがあって、そうやって使っていたのですが、最近なんとなく感覚が逆になって、「ミュージシャン」という言葉こそ、もっと尊重しなくてはいけない言葉じゃないのかしら、と思うようになりました。

先生から聞いた話なんですけど、あるギターのマスタークラスで、生徒に対して先生がこんな質問をしたんですよね(多分昔日記にも書いたはず)。

「あなたはギタリストなのですか? それともミュージシャンなのですか?」

一本取られたなーと思うような質問でした。 楽器を弾くことだったら、誰でも出来る、本当に、誰でも。 でも、本当の意味での「音楽家」になる事は、誰でも出来ることじゃない。 それこそ、千秋みたいに、交響曲の音、細部細部に至るまでどんな風に表現するのかを追求出来る人、それが音楽家なんじゃないでしょうか。
私は本当にまだまだです。 こうは言っていても、本当に気づいたのは最近で、ちょうどスタートラインに立ったばかり。 自分がどうしたいのかが判らないまま、それこそ感覚と「好き」って気持ちだけで弾いていたので。



だから、まだ、勉強続けます。 かなり歳を取ってしまったけど、7年前の決意がまだ根っこに残ってるから。 それが枯れない限り、まだ真っすぐ、前を進んでみようと思います。 ハイ。


そうそう、先月またリサイタルがあったんですねー。 それについての話も近日したいと思います。 では!


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澄南

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