想い出の樹

2005年03月11日(金) 日記変更

これまで使ってきたエンピツの日記帳は、
今後過去ログとしてアップし、
今後はBlogを使用して日記をアップしていきます。
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2005年03月08日(火) 言葉の奥深さ

読み終えました。草枕。
正直最初のうち何がなんだかわかりませんでした。
今まで体験したことのない世界だったので。
3分の1くらい読み進めるまでは、
「とにかく読み始めちゃったんだし。」という義務感。
1ページ1ページがなかなか進みません。(_ _;)

ところが途中からどんどん面白くなってきて、
昨日の夜などは寝るのも惜しく、
最後まで読まないと気の済まない状態に。
もともと「美しい日本語の響き」を求めて購入した本ですが、
私の求めていた美しさは表面的なもの。
この本が与えてくれた美しさは、
もっと深みのある味わいのあるものでした。

この本の言葉たちは、
絵では表現しにくいものを表現していたように思います。
もちろん絵画的な美しさもあるのですが、
そういった情景に身を置いたときの、
心的状態を表した言葉が非常に豊かなのです。

この本は、きっと私の感性を豊かにしてくれる。
私の表現力を高めてくれる。
最後まで読んだからといってそれでお仕舞いにはしたくない。
主人公がやっているように、
非人情な読み方をして、細く長く付き合っていこう。

『「全くです。画工だから、小説なんか初から仕舞まで読む必要はないんです。けれども、どこを読んでも面白いのです。あなたと話をするのも面白い。ここへ逗留しているうちは毎日話をしたい位です。何ならあなたに惚れ込んでもいい。そうなると猶面白い。然しいくら惚れてもあなたと夫婦になる必要はないんです。惚れて夫婦になる必要があるうちは、小説を初から仕舞まで読む必要があるんです」
「すると不人情な惚れ方をするのが画工なんですね」
「不人情じゃありません。非人情な惚れ方をするんです。小説も非人情で読むから、筋なんかどうでもいいんです。こうして、御籤(おみくじ)を引くように、ぱっと開けて、開いた所を、漫然と読んでるのが面白いんです」』



2005年03月07日(月) 劇場建築

先日紀伊国屋へ行ってきました。
彼の付き合いで行ったのですが、掘り出し掘り出し♪
彼が見るコーナーは機械工学系。
私がぜぇったいに行かないフロアです。
でも、このフロアそこら中専門書だらけで面白い!
機械工学の真後ろは、船舶専門のコーナー。
冷凍のコーナーやJISのコーナーがあったり、
「こんな世界もあるのね〜」とワクワクしてくるようなフロアです。

で、同じフロアに「建築」のコーナーを発見。
実は前々から気になっていたのです。
建築史と音楽史は密接な関係にあるので・・・。
でもでも、建築物の写真を見ただけでは、
それぞれの時代でどんな特徴があるのかわからない。(_ _;)
全部同じに見えてしまうのは私だけ?(笑)

とにかく、せっかく建築コーナーにいるのだから、
なんか1冊買っていこう!と思い立ちました。
そこで見つけたのが、「ヨーロッパの劇場建築」。
中をパラパラめくると、なにやらオペラ史と関係が深い模様。
薄い上に写真が多くて、私向きかも!と購入しちゃったのでした♪
もちろん建築史の本も私向きに図解入りのものをゲット。

それにしても最近本を衝動買いしすぎ・・・。( ̄□ ̄;)
そんなに早いペースで読めないってのに買っちゃう。
CDも衝動買いしすぎ・・・。
だってHMVのネットショップって、超お買い得なんだもん。
そんなに早いペースで聴けないってのに買っちゃう。

もうそろそろ衝動買いはやめて、
購入したものとじっくり向き合わねば・・・(_ _;)
ちなみに、最近美しい日本語の響きを求めて、「草枕」を購入。
でも、この本難しいよ・・・(;´▽`A``
「にごりえ・たけくらべ」から読み始めればよかったかなぁ。
私が求めていた美しい響きより、ちょいと固めの響きが多いんだもん。

でも、求めていた響きがこの中にもひとつありました♪
「ふらりふらりと」
う〜〜ん。いい響き♪
「ふらふらと」とか「ぶらぶらと」じゃダメ。
「ふらりふらりと」がいい!うほほっ



2005年03月05日(土) これは美味い!!

ずっとずっと気になっていました。
裏道にひっそりとたたずむ小さなお店。
「大正15年創業かりんとう」の旗。
家の軒先に商品が並ぶ、なぞの一角。

今日も大森の帰り道、この店の前を通りました。
今日こそは、この裏道にある不思議な一角のなぞを解き明かそう!

「いらっしゃい〜」
軒先の引き戸からおじさんの声。
引き戸の向こうには製造場が見えます。
これは想像通り美味しいかも。( ̄ー ̄)ニヤリッ
「売るほどあるから食べてって。」の言葉に甘え、
ほとんどの商品を試食。

とにかく、かりんとうが美味い!
かりんとうってこんなに香ばしく、
深い味わいがあったのですね。
他の商品も、もちろん美味しいけれど、
このかりんとうは、驚きを感じさせるほどの味でした。
「これが本物のかりんとうなんだよ。」とおじさん。

もちろん買ってきました。かりんとう。
かりんとうは買ってすぐ食べるのがいいとのこと。
市販されているかりんとうは、
製造されてから1ヶ月ほど経ったものが多く、
それだけで美味しさ半減なのだそうです。
ということで、たくさん買いたい気持ちを抑え、一袋購入。

また買いに行くぞ♪
発掘発掘!うほほほほっ

かりんとう工房 大森十五屋 「大黒かりん糖」
(大田区大森北)



2005年03月03日(木) オケのカラー

先日バレンボイムの演奏会へ足を運び、
すっかりバレンボイムのファンになってしまった私。
早速CDを購入しました。
ベートーヴェンの交響曲全集(シュターツカペレ)と、
ブラームスの交響曲集(シカゴ交響楽団)です。

あるコンサートで、
同じオケでも指揮者が変わると、
こんなにも演奏が違ってくるのか!を実感したのですが、
今回は同じ指揮者で異なった交響楽団の聴き比べです。

やっぱり私はシュターツカペレが好きみたいです。
何が違うって、言葉にするのは難しいのですが、
表現の奥深さというか・・・それが違うように感じるのです。
単純なフレーズでも「うた」が深いんですよねぇ。
シカゴ交響楽団の演奏は生で聴いたことがないので、
CDだけで好き嫌いを決めてしまうのは危険だとは思うのですが。

指揮者が同じでも、
やはりオケが違うと、演奏がかなり違ってくるものなのですね。
(当たり前か・・・・(_ _;))

好みは人それぞれだと思うので、
どちらの方が優れてるとかいったことは言えないですが、
またシュターツカペレが日本へ来たら、足を運びたいな〜〜。
・・・でも、シカゴも生で聴いてみたい。

聴いてみたい演奏会がたっくさんあります。
ありすぎて困っちゃいます。
なんで大概のコンサートは平日の夜なんだろう。(T_T)
ピアノ講師は平日夜遅くまで仕事なんだからっ!
プンプンッヽ(`⌒´メ)ノ
それにいくらなんでも高すぎです。
一体どういう理由でこんなに高くなっちゃうの?
ニューヨークはもっと安かった・・・。
需要の違いかしらん?それともマネージメントの違い?

クラシックの裾野を広げたいのであれば、
もっともっと質の高いコンサートを安くして、
身近なものにして欲しい。(T_T)
庶民は大変です・・・とほほっ。


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