とにかく走れ!

2003年11月09日(日) 日本が好きですか

今日は衆院選があった。
結果はわかっていると思いながらも、それでも最低限の義務であり権利であるのだからと仕事帰りに足を運んだ。

今回も、ほぼ前回と同じ顔ぶれが肩を並べた小選挙区に関しては、予想通りの結果。
自民、民主、共産、無所属から各一名ずつの立候補しかないのだから、面白くもなんともない。
ただ、比例代表区のほうはどうなんだろう。
私のような「結果はわかっている」と思いこんで、選挙に行かなかった人たち全員に、今ここで「ワンクリック投票」でもしてもらったら、結果はずいぶん変わるんじゃないだろうか。

私はもうすぐ26歳になるけれど、いまだかつて選挙会場で同級生に遭遇したことがない。
もっといえば、同世代の人間を目撃したこと自体が数えるほどしかない。
今日も職場で同僚と話していたら、同世代のほとんどが「(たぶん)行かない」と言う。そして当たり前の行為をした私が、「偉いナァ」と褒められる始末だった。

なんか間違ってないか。日本。

今、日本人全員に「日本が好きですか」と聞いてみたい。
愛国心、とは言わない。
ただ、漠然とした思いでかまわない。
「好きです」と即答できる人間が、いったいどれほどいるのだろう。

では「日本人であることを誇りに思いますか」という質問はどうだろう。
政治家ですら、ポーズで「誇りに思う」と答えるかもしれないけれど、心の底から言える人は皆無じゃないかと思う。

私はどちらかと言うと、日本というより、日本人に対して嫌悪感を抱いている。
しかしそれは、同族嫌悪や近親嫌悪に近いものであって、理解があり愛情があるからこそ、抱くタイプの嫌悪感だと思う。
そういう気持ちを、自分の国に対して抱くのは、とても不幸だと思う。
ワールドカップや経済政策などのときにだけ、ナショナリズムのようなものが高まるのは、なんだか悲しいことのように思える。

度を過ぎたナショナリズムは問題だとは思う。
けれども、自国に対して、なんの関心も持っていない人間や、愛着や誇りをまったく抱けない人間は、はたして「国民」と言えるのだろうか。

愛国心を対外政策に利用されるのはまっぴらだけど、そうじゃなくて、ただ普通にしみじみと「日本が好きだナァ」「日本人で良かったナァ」と思いたいと切実に思う。


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REK [MAIL]