つかんだ幸せを
失いたくないがため
幸せそのものを
変質させてしまう
本末転倒な結末は
いつだって僕らのとなり
大丈夫だろうと油断する
そんな心に棲みついている
いってきます
おかえりなさい
さようなら
こんにちは
僕らを離れた優しい言葉は
一人歩きして誰かに届く
おまたせ
ばいばい
どうしたの？
おつかれさま
間違えないように一歩一歩
気持ちを乗せて前を見つめて
ゆるりと
ゆるりと
そよ風が吹く夜のベランダで
街中にあふれている
優しい言葉を眺めていたんだ
言葉が柔らかく光るたびに
街もキラキラと揺らめいて
またね
僕も君も知らない誰かも
眠りの世界へ落ちていくんだ
待っていたよって
笑顔で答える
その笑顔に
僕はやられる
簡単なことだ
どうしようとも
動かすことの出来ない事実が
僕と君の間にあって
簡単なことだ
僕はそいつに従って
海で漂うクラゲみたいに
波間の安らぎを求めているんだ
またひとつ
失うものが増えて
沈む気持ちを
なんとか落ち着かせる
手に入れるものも
ちゃんとある
あるというのに
気付けないでいるのだ
この流れには
逆らえない
逆らっても
何も変わらない
存在の無力さに
打ちひしがれて
叫びたくなる
あなたの声
あなたの笑顔
なにもかもが
遠くなる
うたた寝してた
過去の自分を
目覚まし時計でブチ起こす
どうにもならないことなど
わかりきっているんだけど
それでも何かに抗いたい
そんな気持ちを
守っていきたい
生まれ変わったら
何になりたいか
その質問に
いまの自分と答える
やり直したいことが山積みで
足をとられて進めない
やり残したことが山積みで
未来永劫片付かない
せめてひとつ
かけがえのないものを
つかみとる旅にしたいんだ
百歩譲って
遠くから眺めた
そしたら世界は
意外と脆かった
あらゆるものの外側で
嘲け笑う日々が
なんと無気力で
なんと儚くて
現実の向こう側には
いったい何があるのでしょうか
ボクはそこに立っていた
立っていたはずなのに
思い出すこともできないのです
あとちょっとが
届かない
キミとボクのキョリ
変わらないまま
ぐるぐるぐるぐる
近づけないまま
それだけで
幸せだったという事実
やっと出会えたと
ウソをつきました
でもそれで
僕の心が救われたから
やさしいウソと
呼ぶことにしたのです
なんでもないと言い聞かす
その行為が
果てしなく切ない
諦めろと叫ぶ脳内信号
それを無視する無謀本能
暴走が止められない
あつい何かが
心の奥で
変わりゆくのは
世界か自分か
その答えを知るのは
ほかでもない
僕だけなのに
知ろうとしない
矛盾を抱えて
どこまで行けるか
わからないまま
時間だけが過ぎていくんだ
新しいことをしようと思う
そのときにいる
エネルギーを貯めようと思う
そのときにいる
きっかけを探そうと思う
できなかったときの
言い訳を探そうと思う
できなかったときの
逃げ道を探そうと思う
そんなふうにして
僕はまだここにいる
涙を僕に突き刺して
打ち返すことなどできない
直球勝負
勝てるはずなかったんだ
とあきらめる
フリをする
フリをした
答えはいま
どこで僕を待ってるでしょうか
いつかきっと
そのうちたぶん
僕の心を捕まえるゲーム
君がいない
君がいない
この世界では
僕だけが
止まっている
そのことが
悲しくて
悲しくて
笑い飛ばして
しまいたくなる
忘れたくない口づけから
一歩一歩遠ざかる日々
けして忘れない
と強く願った感触たちも
悲しいほどに薄れてしまう
罪でもなんでもない
責めることもできない
横断歩道が霧雨が雑談が
アナタの記憶を
かき消していく
計り知れないほどの
大きな波がやってきて
僕は流されてしまう
流されてしまうと
自分に言い聞かせ
流れていく
流された先に未来は
ないというのに
楽を選んだ
後悔が芽生えた
踏ん張るなら今だ
というのにやはり
僕は流されている
流れている
言葉を選んだ
ときに気付いた
まわりを気にしてる自分
なんともないと思ってたことが
なんともないと思えなくなる
そんな些細な変化から
凋落が始まるんだろう
自分と誰かと
その真ん中で
笑ってる
笑ってるふりして
伺っている
いつも新鮮な
ふたりでいるために
すこしずつお互いを
新しくしていこう
知らない貴方に出会うたび
知らない僕が生まれるたび
リセットされた気持ちが
もう一度恋に落ちる
立ち尽くしたままじゃ
いつか風化しちゃうからね
ボロボロと崩れ落ちないように
小さな生まれ変わりを
重ねていこう
猫のように
自由な身体を
僕らは持ってる
はずなのに
いろんなものが絡まっている
しがらみとか
温情とか
それは不自由
だけどなんだか心地よく
僕らをやんわり
ふやけさせて
ゴロゴロしてみた
大地があった
そんな感じの不自由さを
うれしいっておもってみた
ひとつ忘れてるとしたら
だいたいの場合
そのひとつが致命傷になる
ピースがひとつかけても
成立しないパズルみたいに
ゴールラインが遠ざかる
うれしくてうれしくて
喜んだ拍子に
大事な何かが飛んでった
いまはまだ気づかない
いまはまだ気づかない
歓喜の霧に包まれて
生まれたことに感謝できたら
すべてのことを
許せるような気がした
はじまらなければ
なにもなかった
そんな当たり前すら忘れてしまう
忘却することこそ
人間の証だと開き直ってしまう
そのことが
どうしようもなく切ない
明日があるさと笑い飛ばしてる
僕は幸せだ
来るかどうかもわからない明日に
怯えて生きるしかない
人もいるのだから
一緒に恋しよう
ふたりがふたりを
あいしあう
ってよくわかんないけど
そしたらきっと
ずっと楽しい気がするんだ
どうしてと聞かれても
答えなんかない
どうしようもないこと
のひとつやふたつ
誰にだってあるはずだ
ナゼナゼくんは
嫌われちゃうね
わかってるつもりなのに
同じところで
グルグルしてる
たぶん繰り返す
そう思ってやっぱり
繰り返す
変わりゃしないよ僕だもん
その上でできること
見つけていくしかないんだよ
自分と付き合う日々
付き合いベタにはならないように
あなたの声で
目が覚める
そんな幸せに
手が届いた
満たされては
欲張りになり
欲張っては
また手に入れる
いつか
この幸せも
当たり前になる
そうしないため努力は
虚しいほどにいつも
なにひとつ報われないんだ
明後日のことを考えていた
明日のことすら
何もわかっていないというのに
一歩先は
ガラスの床
踏み出したら
壊れてしまう恐怖心で
ちぐはぐな言葉が
宙を舞っている
足枷がついているくらいが
本当はちょうどいいんだ
浮つく自分を止められないで
僕が僕ではなくなろうとして
僕は強くない
だから君を思い出す
進みながらも
振り返り
手を伸ばしたりして
泣き笑う
僕は強くない
だから君を思い出す
そんなふうにして
何かのバランスを
保とうとしてるみたいだ
戦ったら
勝ってしまう
そんなとき
戦わないでいることが
正義だと言えるんだろうか
形などありゃしない
正義だとか悪だとか
そんなものに振り回される
僕らはとてもちっぽけだ
それでも
みんなが助かる道を探して
葛藤する
そこに
正義を見出す
人間を好きでいたいと思う
最近はmixiでも公開中。←mixi直リン注意。
こんなこともしています。『ぼくのせかい』
