ほとらぴからっ Live - 2002年02月22日(金) 今日はほとらぴからっのライブ@南青山マンダラ。 ほとらぴからっ というユニットを知っている方は相当マニアックな方でしょう・・・なんせ10年以上も冬眠していた幻のユニットですから。 前にも書いたけど、一応もう一度ご説明を。。。 「ほとらぴからっ」は、佳村萌と張紅陽のユニットです。 結成のきっかけは、映画「夢みるように眠りたい」。この映画ならご存知の方もいるかな・・・監督が林海象、主演が佐野史郎、そして共演した女優が佳村萌さんでした。この映画は海外で上映されて好評だったらしい。無声映画の形をとり入れた、雰囲気のある映画です。 その映画で音楽を担当していたのが浦山秀彦と熊谷陽子。今おふたりは「めいなCo.」という名前で活動しています。映画音楽をよく作ってますね。 で熊谷陽子=張紅陽。陽子ちゃんを逆にしてチャンコウヨウ、らしい。 そんなことで女優の佳村さんがボーカル、張さんがキーボードのユニットが生まれました。それが1986年。それから3年半ほど活動し、ライブの音源をまとめたCDも1枚出しましたが、その後いきなり冬眠に入り、そのまま2001年まで全く活動していませんでした。 ところが去年、突如復活。しかも斎藤ネコカルテットのライブにゲスト出演する形での試運転でした。その後こまっちゃクレズマにもゲスト出演、他バンドとの対バンなどを経て、今日のワンマンライブへと至った訳です。 私はほとらぴからっの存在を知ったのはごく最近です。 映画「夢みるように眠りたい」の音楽が昔から大好きで、浦山さん・熊谷さんの名前はずっと心の中にあって、パソコンをやるようになってからネットで検索して、ファンの方のHPを見付けてから、ほとらぴからっも知りました。 そこからはトントン拍子に、浦山さん参加のASA−CHANG&巡礼やAREPOS、熊谷さん参加のこまっちゃクレズマなどのライブへ行き、そして絶妙のタイミングでほとらぴからっも復活して、何年も遠い存在だったお二人が、急に身近になったような感じ。これもネットのおかげ!ありがたや〜。 さて。前置き長すぎますね。しかしこっからも長いよ〜。 今回、サポートメンバーが豪華!佳村・張に加え、ギター浦山秀彦、ヴァイオリン斎藤ネコ、ベースバカボン鈴木、パーカッションwhacho、ドラム横澤龍太郎、プラスゲスト。 7時半過ぎ、開演。最初は2人だけで2曲やりました。曲名は分かりません・・・ CDに入っていない曲です。 その後から浦山さんとネコさんが加わり、「痛い時間」「海ざる」「さっちゃん」あたりをやった、と思う・・・記憶不確かでスミマセン。 張さんのキーボード、CDと音同じ(笑)キーボード自体も昔からあったものを使ってるそうだし。アナログな感じがなんとも言えません。 萌さんは、ネコかるライブでは歌に不安定さがあったのですが、今回は声が良く出ていて、完全復活してました。ブランクを感じさせません。 残りの3人を加えて「カメレオン・パーティー」。不思議な曲です。 全員揃うとさすがに厚い音になります。バンド!って感じ。 なんと今回は新曲もやりました。良かったです。張さんの書く曲はいいな。 そして「初恋のあとのあと」。この曲、CDで一番好きなのです。やっぱカッコいい。 曲の間に、結構張さんや萌さんがしゃべってました。 張さんが言うには、ネコかるを観て「ライブの合間に飲みつつしゃべりつつ休む」ということを学び、こまっちゃクレズマに参加して「ナンでもアリなんだ」ということを学んだそうで。昔のほとらはライブやってもあまりMCなかったようで、客席とステージがとても遠いと言われたそうですが、今回はとーっても近かった(笑)張さんのキャラが和みます。少年みたいな屈託のなさで。 萌さんがメンバーひとりひとりのエピソードをしゃべってて、張さんは何回会っても服が同じという話・・・浦山さん曰く、「そんなことで驚いてちゃ。。。(苦笑)」 どんな人なんだ、張さん。 その浦山さんは40才になった誕生日の朝に四十肩になったそうで、治し方の体操を実演、お客さんもメンバーみんなやってました。いいお客さんばっかりだねぇ・・・ こんなことを話しててMCけっこう長かったけど、楽しかったです。 演奏だけだと確かに重くなるので・・・曲が不思議なものが多いんで。 浦山さんの笑顔が・・・ステキ(笑)また惚れそうです。いや惚れた。 ライブ後半は、「すきま」や「残夢」など少しハードな曲が続き、ラス前に「ダンスの楽園」。これに飛び入りゲストでクラリネット梅津和時さんとサックス多田葉子さんが参加し、張さんはアコーディオンを持ってすっかりこまっちゃっぽくなりました。でも管が入ってすごくイキイキした。この曲がまた変拍子で面白いんだ〜。最後のテンポがどんどん速くなるとこも! でラスト、これは曲名分かりません。初めて聴いた。なんかね、トーキング・ヘッズかと思った。シンプルなコードでリズムがアフリカっぽくて。 この曲でメンバー紹介兼ソロ。ネコさんキレてた〜。カッコイイ〜! 当然アンコールがあり、ここでなんと原マスミさんが登場。 初めて観たんですけど・・・強烈な人っすねぇ〜!しゃべってもヘンだけど、歌ったらさらにヘンでした。「一直線上の悲恋」という歌を萌さんとデュエット。 なんだか最後に原さんワールドに染まってしまい、ほとらぴからっの印象が飛んじゃった感じもあったけど、でも面白かったな。 初めて観たほとらぴからっのフルのライブ、思った以上に迫力ありました。 そして完成度高かった。冬眠する前とほとんど同じクオリティだったと思う。 ここから、さらに息のあった演奏になっていくと素晴らしいな。 でもまぁ今のままでも十分ですけどね。ライブしてくれるだけで嬉しいです。 欲を言えば「夢みるように眠りたい」をやって欲しかったけどね。 そしてCDを再発してライブ会場などで売ったりするといいな・・・どんどん発展していって欲しいです。ほとらぴからっの良さや、めいなCo.の作る曲の素晴らしさをもっと多くの人に知ってもらいたい。 これから、ずーっとめいなCo.の2人の活動を見守って行きたいです。 応援したいんです。応援しか出来ないからね。 ほとらぴからっ完全復活の歴史的?瞬間に立ち会えて、幸せな私でした。 -
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