fantasia diary* 

ほどよくダラダラをモットーに。 
アコギをゴロゴロ弾くように。 

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2003年04月02日(水) 帰ってきた

木場公園通り抜けようと思って木場の別の出口から出たら迷いかけた。
雨の中自分ちどっちかわからない!超切なかったよ!
ていうか区画整理びっちりの場所なんだろがよ、
道が90度グニャーなんてありえない!!同じ川4回またがされた!!

雨で微妙にぼんやり内側に入りそうだったんでおとなしく携帯でSS打ってた。
坊ルック。タイトル未定。もしかしたら続ける。

少しかさつく唇は春のせいだ。
陽気の良い季節である。湖岸に数本の桜が花衣を纏いはじめて数日経つ。
広報によれば明日にも満開を迎えるだろうという見解だ。暇なのだろうか。
桜の咲く地域は多くないと聞く。だから彼は、故郷と同じ春を拝めることを純粋に喜んだ。
僕にしてみれば、水の傍にある城と言えども吹くのは風ばかりで、そのくせ夏には蒸し暑い、難儀な立地である。
唇を離して暫く少年は考え込んでいたが、もう一度僕にそれを近付け軽く吸った。
互いに乾いた唇を軽く触れ合わせる、曖昧な時間が、ただ過ぎる生活の中にいつの間に居座りを決め込むようになったのか、僕は覚えていない。
購入若しくは拝借したものの未だ手をつけずいる書籍の数は増え、
決して広くない机に積み上がっていく。
それは恐らく僕が溺れた分だけ浮いたアクで、僕には掬えない、唯一目に見える形での感情の分泌なのだろうななどと他人事のように考えていた。
「したい」
彼の唐突な発言はいつものことだ。だが、
「珍しいね」
と僕は言った。内容の話だ。
未だ至近距離の瞳を覗き込み、
「どうしたの」
と訊く。
「どうかしないと駄目なの?」
いつもの笑顔と声だった。胡散臭いくらいの穏やかさだ。
答えの解釈を天邪鬼にとらえるだけで、正解に接近するこの単純さは何なのか。
僕は彼の首に腕を回し、馬鹿じゃないのと呟く。
息をつくと彼は、馬鹿だよと言って少し笑った。

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