3月18日は、子供のころに好きだった人の誕生日だ。
好きだと思う事が素敵だと思ってた頃の話。 可愛らしい馬鹿さ加減がほどよく全身にまわってた頃の話。
それでも、あの胸の躍るような一日は忘れる事が出来ない。 ただ、この日がその人の誕生日だという事を本人の となりのクラスに居る私が知っているという、それだけの事実。 そんな小さな事ですら私は、それを知らない他の人に対して わずかな優越感を抱いて自分自身にほんの少し満足する事ができた。
それはまるで、あの人と共通の秘密事ができたようで。
3月18日は、そんな思い出の日付。今では、通りすがる人の 香水の残り香ほどに、私の頭の後ろをさらりと通り過ぎるだけの 思い。
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