Onry Me
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日曜日に行なったフリーマーケットの 手伝いに姉夫婦がワザワザ埼玉から、 駆けつけてくれた。
なんだか、姉と会うのは久しぶり だったような気がする。
姉夫婦は月に数回、必ず子供達を連れて 実家である我が家に遊びに来るのだが、 私自身は外出している事が多く、めった に姉達と顔を合わすことがない。
そんな訳で多分、私と姉がまともに顔を 合わすのは正月以来だから、半年ぶり くらいだと思う。
久しぶりに会った姉と私の最初の 会話は、お互いの容姿のことについてだった。
『あんた、チョット太ったんじゃない!?』 姉が私を見るなり笑いながら言っていたのだが そう言う姉の顔を真近で見て私はビックリした。
久しぶりに見た姉の顔は全体が湿疹で 被れていて赤見を帯びていた。
湿疹で赤々と腫れあがった姉の顔は 見ているだけでも痛々しいものだった。
元々、姉は子供の頃から湿疹の持病が あったのだが今程酷い状態ではなかった。
昔は手足にだけ、表れていた湿疹が 妊娠、出産を経験した事により悪化 してしまったのだ。
どうやら、子供を妊娠すると体質が変わって しまうらしく姉の場合、それが悪い方向に 出てしまったらしい。
姉は現在3人目の子供を妊娠しているが、 妊娠中は特に症状が悪化するそうで、 今はかなり辛いらしい。
妊娠中は湿疹の治療薬を飲むことも 塗る事も出来ない状態だから、症状は 酷くなる一方・・・。 勿論、湿疹が悪化するので今は化粧も 一切してない為、余計に顔の赤みや 湿疹が目立つ。
姉の顔は既に湿疹って言うよりも アトピーに近い状態だった。
この状態は8月に赤ちゃんを出産するまで まだしばらくの間、続くそうです。
『凄い顔してるなぁ・・・』 久しぶりに姉に会った私は そう素直に感じたままの感想 を言ってみた。
すると姉は特に気にする様子もなく 『そんなん、私は気にしないし・・・』 っと、あっけらかんと笑顔で答えていた。
この言葉を聞いた瞬間、私は姉の 心の強さを見たような気がした。
例えば仮に、私が女だったとして 姉と同じ立場だったとしたならば・・・。 薬も飲めず、化粧も出来ず、時には他人の 好奇の目にさらされる事もあるかもしれない。
そんな状況の中、ひたすら痒みを我慢 しながら毎日を過ごす事がどれほど 辛いだろうかと私は思わずにはいられない。
以前に私が姉と2人で話をしていた 時に姉の湿疹の事が話題になった事 があるのだが昔は湿疹のことで嫌な 思いもしたらしい。
姉は私達家族の前では決して口に しなかったけど恐らく、そのこと で学生時代、イジメにあっていた 時期もあったんではないかと思う。
『安いですよ〜!! どうですか〜? 良かったら見てってくださいね〜』
そんな姉がフリーマーケットで 一切、人目を気にすることもなく 笑顔で接客をしていた。
あっけらかんと、実に楽しそうに お客さんと話をしていた。
私は姉の心の強さを改めて実感した。
姉の強さはどこから来るんだろう? ・・・考えてみたが、やはりそれは 家族の支えがあるからだと思う。
姉の旦那は姉の湿疹の事などを 一切気にすることはなく、全て をひっくるめて姉の事を好きで いてくれている。
姉の旦那は姉の外見ではなく 常に姉の心を見てくれている。
姉の事を、子供の事を、家族の事を、 常に大事に思っていてくれている。
義兄は私にとっても、姉にとっても、 勿体無いくらい素晴らしい人です。
外見に左右されず、今も昔も姉の事を 心から好きでいてくれている義兄に 出会えて本当に良かったし心から感謝 しています。
『心を見れる目を持っている人』
義兄を一言で言い表すならば、こんな 言葉が合っているような気がする。
人を外見でしか判断できない人。 人を妬む事しか知らない人。 人を見下す事しか出来ない人。
私はそんな人とは、あまり出会い たくないかも?なんて思ったりする。
私も義兄のように心の目で人を見る ことが出来る人間になりたいと常々 思う。 と、同時に将来は私も義兄のように 心の目で人を見ることが出来る人と 出会いたいものです。
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