世の中の、おばちゃん達はどうして
こうも人の噂話が好きなんでしょうか？

いつも私の祖母や叔母が人の噂話を
しているのを見ていると常々その事
が疑問でならない。

とりわけ叔母の噂話好きは凄まじく、
我が家では叔母の事を動く広告塔と
呼んでいる程です（笑）

「近所の誰々さんが離婚したらしい」
とか、
「知り合いの誰々ちゃんはまだ独身らしい」
だとか、
「親戚の誰々ちゃんが誰々と付き合っている」
だとか、
「どこそこの息子さんは優秀で東大に入った」
等々・・・、

たまに叔母達と一緒に車で出かけたり、
行動を共にすると必ずと言っていいほど、
どーでもいい、他人の噂話を永遠と聞か
されるのです。

正直私自身、何で叔母は、こんなにも
他人のことが気になるのかが不思議で
なりません。

そんな噂話好きな叔母だから、叔母が
いる時に我が家や祖母の家にお客さん
が来ると、大変だったりします。

後々の噂話のネタ探しに余念がない
叔母は、とにかくそのお客さんに対して
「結婚してるかどうか？」
「子供は何人いるの？」
「どんな企業に就職してるのか？」
等々・・・
初対面であるなしに関わらず
ありとあらゆる質問をし出すのだ。

その光景はまるで、警察が犯人を尋問
しているような感じにも似てるんだけど
叔母はまさに、そんな感じで他人のプライベート
に土足で踏み込むような質問を平気でするんです。

そのくせ、自分の事を聞かれるのは
極端に嫌がるのだ。
自分が旦那と別居してる事などを聞かれると
途端に不機嫌になるのだから始末に終えない。

誰が結婚しただとか・・・、
誰が離婚しただとか・・・、
誰がどこの学校に行ってるだとか・・・、
誰がどこの企業に就職しただとか・・・、

他人のそんな事、
どーでもいいことじゃん！！

どーして他人のプライベートのことが
そんなに気になるのかが私には
全く理解出来ない。
正直私自身、叔母の噂話を聞いていると
不愉快な気分になってくるのだ。

だから、私は噂話をしている時の
叔母とは普段、あまり話をしない。

そんな叔母を長年見て育ってきたせいか、
私自身は初対面の人に対して話をする時は
なるべく込み入った話をしないようにしています。

必ず一度、頭の中で
「この質問はしても大丈夫だろうか？」
「この言葉は言っていいだろうか？」
って感じで考えてから話すようにしてるんです。

人間誰しも聞かれて嫌な事の１つや２つ
あると思うんですよ。

それを叔母は無神経にも相手の
心の奥にしまってある人に触れて
欲しくない話題にまで平気で土足
で踏み込んで聞き出そうとするのです。

それが私には理解出来ない。

誰しもが持つ、
触れて欲しくない話題・・・。

以前私が経験したことでこんな
ことがありました。

父方の祖父の遺産相続問題で
弁護士の先生に会いに行った時の
ことなのですが、何気ない世間話の
中で姉の子供のことに関する話題に
なったのですが、その時不意に姉が
その先生に、
「先生のお子さんはおいくつなんですか？」
って聞いた事があったんです。

弁護士の先生はなんとも答え難そうに
「うちはまだ、子供はいないんですよ」
って答えてたんです。

何気ない会話でしたが、私は一瞬、
弁護士の先生の表情が変わったの
を見逃しませんでした。

弁護士の先生の年齢は既に４０代でした。
結婚はしてましたが、まだお子さんは
いませんでした。

子供がいない事を知った姉は
「まだ、これからきっと出来ますよ」
なんて言ってましたが、
弁護士の先生は
「うちはもうダメですよ」
って言いながら寂しげな笑顔を
浮かべて答えていました。

私はその後、姉に対して、そんな質問を
するんじゃないって怒ったことを覚えています。

「結婚してるんなら子供がいて当然だろう」

２人の子供がいる姉にとっては何気ない
質問だったのかもしれません。

でも、弁護士の先生にとって、その質問は
酷な質問だったんではないでしょうか？

もしかしたら、子供を作りたくても作れない
のかもしれないわけで、その姉の何気ない
一言で弁護士の先生がどれだけ傷ついたか？
どれ程、嫌な思いをしたのか？

そのことを考えると、今でも弁護士の
先生には姉が聞いた事とはいえ悪い事を
聞いたなぁ、なんて思う事があります。

でも、こういった事って、普段の
近所付き合いの中でも往々にして
あると思うんですよね。

もし仮に不妊で苦しむ中年の夫婦が
いたとするでしょ？

そういった夫婦って恐らく近所の
奥さん達に事あるごとに
「子供はいないんですか？」
なんて聞かれてるんではないかと思うです。

・・・例えば不妊症でも子供を生める
可能性がある人ならまだ良いけど、
それがもし、子供の生めない体の人に
対して上で書いたような質問をされたら
質問された本人はどんな心境になるんでしょう。

以前、向井亜紀さんが子宮ガンを煩って
子宮を摘出した事があったじゃないですか？

残念ながら彼女はもう子供を生めない体に
なってしまったわけですよね。

私は男だから良くは分からないけど
一生子供が生めないってことは女性
にとっては、とても辛い事だと思う
のですよね。

・・・幸か不幸か、向井亜紀さんの場合、
有名人だから、みんな彼女がもう子供を
生めない体だって知ってるわけですよね。

だから、面と向かって
「お子さんはいらっしゃらないんですか？」
なんて聞かれる事は無いと思うんだけど
これがもし、一般のどこにでもいる
主婦だったら、間違えなく事あるごとに
噂話好きな近所の主婦から辛い質問を
される可能性もあると思うんですよ。

当然、向井さんと同じ立場の女性も
世の中には大勢いるわけで、そうった
方々は、年を取れば取っただけ・・・
結婚して年月が経てば経っただけ・・・、
子供がいない事を不自然に思う近所の
おばちゃん達に、その事を聞かれるんで
はないでしょうか？

その場合、質問をされた側だって、
「私は子供が出来ない体なんです」
なんて、そうハッキリと言える人は
あまりいないんではないかと思うんです。

それにそんな事を他人に、いちいち
言いたくないってのが普通なんでは
ないでしょうか？

恐らく、そんな質問をされる度に、
質問された側は、辛く嫌な思いを
してるんではないかと思うんです。

それにもし仮に、ご主人の仕事の都合で
転勤が多かったりしたら、引っ越す先々
で同じような質問をされる可能性すら
あるわけです。

さっきの弁護士さんだって、もしかしたら
事あるごとに姉がしたような質問をされて
るかもしれないわけです。

質問する側にとっては何気ない質問なのかも
しれないけれど、質問される側にとっては
心を痛める、とても辛い質問だってあるんです。


・・・なんだか話が長くなってしまった
んだけど、要するに何気ない一言が他人
を傷つけてしまうこともあるってことを
言いたいわけです。・・・多分（笑）

聞いて良い事、悪い事。
言って良い事、悪い事。

人と話す時（特に初対面）は、そのことを
心がけて話すようにしようって私は常々
思っています。

取り合えず私は、噂話をしている
時の叔母とは一切喋りません。
って言うか、私はいつも不機嫌な
顔して、一切シカトです（笑）

パンチョ ｜MAIL

My追加