Onry Me
DiaryINDEX|past|will
今日の昼過ぎ、緊迫した声で母から 私の携帯に電話がありました。
私が用件を聞くと母は切羽詰った声で、 どうしても今日中にあと1人、保険に 加入させなければならないから私に 保険に入って欲しいと言い出したのです。 (母は保険の営業の仕事をしているのです)
私は余りの緊迫した状況に嫌とも言えず 仕方ないので夕方過ぎ、なんとか時間を 作って母の会社へと保険の加入をしに 行ってきたんだけど、実は今回加入した 保険を含めると、私の入ってる保険は これで5本目。
・・・なんともはや、今現在私が死んだら 相当な額のお金が入ってくることでしょう。
まぁ、保険屋の子供ってのは往々にして こんなかんじなんですけどね(笑)
ちなみに、実は私、本当は保険に入る事が 出来ないんですよ。 っていうのも、私はもともと喘息の持病が ある為、本来は面接で落とされてしまうんです。
・・・しかし、そこは保険屋の息子。 平気で虚偽の申告をして乗り切っています(笑) っていうか、大体みんな、何かしら嘘をついて 加入してるんですけどね。
でも、嘘をついて加入しても、2年経てば 時効になるらしいので、基本的に保険金は 支払われるんだそうです。
ところで、私が母になんで急に保険に加入しろ なんて言い出したのか理由を聞いてみたところ、 ビックリするような答えが返ってきました。
母の上司である部長が今月いっぱいで 他の部署に移動するらしいんだけど、 その前に少しでも多くの実績(保険契約の多さ) を作っておきたいらしいんですね。
そのことで母はその部長に 「送別会なんかしてくれなくて いいから、その代わりに誰か あと1人保険に入れてくれ」
ってな事を言われたそうです。
・・・嫌な上司ですねぇ(笑) 普通言います?こんな事?
私は母に対して
「アホか!いなくなる嫌味な部長の為に 何でいちいち自腹切って保険の契約数 を伸ばさなきゃならないんだよ!!」
って言ってやったんだけど、母は、
「最後なんだからそれくらいの事 はしてやらないとね・・・」
なんて言いながら言葉を濁していました。
実は母は保険の営業は営業でも支部長といって、 部下をまとめる立場にあるんです。 だから、立場的に、いろいろと気を使わなければ いけなかったりするみたいです。
保険の仕事ってバブルの頃は、何もしなくても 契約を取れたそうなんだけど、今は契約を1つ 取るのも本当に厳しいんだそうです。
母自身、自分の給料から、無理やり入って もらった親戚みんなの保険金を出してまで 契約を取っていますし・・・。 (自腹を切っても加入者数を伸ばした方 が給料が良いのです)
母はいつも、こんな仕事、早く辞めたいなんて 言ってるんだけど、母は中途採用の為、定年退職 まであと6年間は頑張らないと、今辞めるのと最後 まで勤め上げるのでは退職金の額がかなり違うんだ そうです。
何はともあれ定年後の「大好きな旅行三昧」 の日々を送るって夢に向かって、あと6年、 体に気をつけて頑張って欲しいものです。
・・・そんな訳で、またまた保険に入って しまった私ですが、 ■白昼の惨劇■ 杉並で保険金目当てで実の母が息子を惨殺!!
・・・なんて見出しの新聞記事が出たら、 それは私の可能性が高いかもしれません(笑)
|