天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

誰の愛を祈れば - 2003年01月29日(水)

いつもより2時間早く仕事に行く。
ナショナル癌センターから癌治療の監査が入ることになってたから。
わたしのメインのフロアは、癌の特別病棟を兼ねてる。

監査の前に、癌専門のアテンディング・ドクターと、キモセラピーのスペシャリストのナースたちと一緒に、癌の患者さんひとりひとりのメディカル・レコードをチェックしながら、治療と処方に不備がないか、患者さん教育が適切にされてるか、そういうのをディスカスして、患者さんのコンディションの情報交換をする。3時間もかかった。わたしはそのあと、癌患者さんの病室を順番に覗きに行く。メディカル・レコードだけじゃこんがらがってしまうことが、顔を見ればクリアになる。

朝早く仕事するのも悪くないなって最初は思ったけど、10時にもなればもうくたびれてる。監査はお昼前に入って、たったの20分で終わった。不備なしだって。よかった。申し分なしって、ナショナル癌センターの監査官ドクターは誉めてたらしい。ナースコーディネーターが、参加したナースひとりひとりと、わたしにまでハグをくれたけど、わたしの貢献度なんか微々たるもの。キモセラピーのスペシャリスト・ナースたちってすごい。一緒に仕事してること、すごい誇りに思ったよ。


今日はジェニーのママのバースデー。
いつもより2時間早く行った分、2時間早く仕事をあがる。それから病院の裏のお花やさんに、薔薇の花束を買いに行った。柔らかいベイビーピンクの薔薇が最初に目に止まったけど、花びらの内側が真っ赤で外側がクリーム色のも素敵だと思った。お店のおばさんに「どっちがいいかな」って相談したら、「どっちも綺麗だから両方にしなさい」なんて言う。これだからチャイニーズの商売はキライって思ってしまう。「ちゃんとどっちか勧めてくれなきゃどっちも買わない」なんてかわいくないこと言ってやったら、赤とクリーム色のがおしゃれって言われて、そっちにした。リボンを結んでもらって、大きな薔薇の花束抱えて病院に戻ったら、前からやって来た知ってるドクターに「男? 男? 男だろ」って言われちゃった。

オフィスのジェニーの机に薔薇を置いて、「ジェニーへ。これはママにだよ。アンタにじゃないよ。一本くらいアンタにあげてもいいけど」ってメモをつける。昨日作った「シアツマッサージ・ギフト券 only for ジェニーのママ」は、カードと一緒にお昼休みにジェニーに渡した。


帰りにディーナに会いに行った。母のことを聞いてもらってから、話したことをちょっとだけ後悔した。言われそうに思ってたことを言われちゃったから。それから、赤い薔薇を一本買いなさいって言われる。買って、うちで言われた通りにする。言われた通りのことを半分したけど、もう誰の愛をわたしは祈ればいいのかわからなくなった。

花びらを9枚千切ったあとの薔薇は、はじめからそういう薔薇だったかのようにまだ素敵で、あの娘の写真の前の花瓶に飾る。黄色い薔薇とベイビーカーネーションはもう枯れて、日曜日に捨てた。やっぱりあの娘は赤が似合う。くりんと上を向いた目が、可愛い可愛い愛おしい。抱き締めたい。


早起きしたから眠たくて、うとうとしたらイヤな夢を見た。
あの人が会いに来てくれたのに、わたしは避けてる。でも、場所がよくわからなかった。日本みたいだった。バフェスタイルのうどん屋さんがあって、あの人から逃げてそこに入って、「準備中」ってふだのついてるうどんを取って食べてたら、「それはまだ準備中なのに」ってお店の人に叱られる。後ろを見たら遠くのテーブルにあの人が座ってやっぱりうどんを食べてる。「準備中」のうどんを半分食べてお店を出てまた逃げる。

とうとうわたしを掴まえて、「なんで避けるの? 会いたくて会いたくてやっと会いに来たのに」って言うあの人に、「だって会ったって。会えたって、どうしようもないんだもん」って言ってた。目が覚めてから、泣きたくなった。わたしは誰からも一番の愛をもらえない。そんなことを思ってた。誰の愛を祈ればいいのかわからないなんて思ったせいかもしれない。日曜日にカダーに「嫌いになれる」なんて言ったからかもしれない。

あの人に慌てて電話をかけてみたけど、話せなかった。


ジェニーのママが電話をくれた。
薔薇の花束をものすごく喜んでくれて、「I love you」って何度も言ってくれた。「I love you。私はあなたのアメリカのママだからね」って。嬉しかった。


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