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2004年08月08日(日) 春水の沸き出ずるもの

題名は谷崎潤一郎の『春琴抄』の中の一節。
意味は“こころがおだやかに、なごむことの比喩”だそうです。

この『春琴抄』にでてくる佐助が友人A曰く「剛っぽい」らしいので
京都への旅行の行き帰りで読んでみた。
普段 この手の作品を読みなれてないからどこまで理解できたかわからないんだけど
私には到底真似することのできない 純粋で迷いの無い愛の形がそこにあった。
いわゆる“谷崎っぽい”といわれる表現でもあるとは思うのだけれど
第三者の視点で書かれているところに妙なリアルがあっておもしろかった。

そして・・・・うん、佐助は剛っぽいねぇ(*´∀`)
正確に書けば“剛に演じて欲しい”ね。春琴は・・・・ま、伏せときましょ。(笑)


さて京都旅行です。
友人と会うまでの数時間、ひとり新撰組のゆかりの地をまわってみました。

まず光縁寺。


ここには山南敬助のお墓があります。もちろんお墓なので見学・見物はお断り。
墓参りの人だけ寸志として100円を支払い、参拝します。
・・・迷いました。
せっかく京都まで来たのだから、とは思ったのだけれど、
旅行のついでで、しかも大河ドラマで興味を持った人のお墓。
私はどこから見ても雑音で、異物なものに思えました。
なので、門の外から山南を想うだけにして、移動。

お次は前川邸(ここは山南が切腹したところ。)と八木邸。
前川邸は現在も住まわれているので絵葉書や写真を見学。
八木邸は見学できるのだけど入り口にはすごい行列が!
泣く泣くあきらめて隣接された京都鶴屋(八木家が経営)で屯所餅を買って移動。

それにしてもこのあたりって狭い道が入り組んでいるのねー。
あの道がいつからそうあるのか知らないけれど、舗装されたアスファルトの下を
近藤や土方や山南や総司や平助、芹澤たちが歩いていたのだと思うと不思議な感じがするわ。。。

そして、壬生寺。


割りとシンプルでスッキリとしたお寺。
ここの境内で総司は地元の子供達と遊んでいたんだねー。 ふふふ。
敷地内の壬生塚には芹沢鴨と平山五郎の墓、近藤勇の胸像などがあります。




懐かしいセブンアップを飲みながらてくてくと裏道を歩く。
京都は歴史の街だけど、それは観光というモノだけではなくて
ずっと続いている時間と生活が歴史に寄り添っているのですね。


今月の新撰組は山南さんのクライマックス。
・・・やっぱりやだなぁ。
多摩で騒いでいた頃が妙に遠くて懐かしくて、でも届かないからこそまぶしいんだな、とか
妙にセンチメンタルなことを考えてしまいました。


なんてボーっとしながら歩いていたら、道に迷っちゃったよ(笑)
「うぉー ココはどこだー!」って思っていたら目の前には地元にはないSHOP99が!
きゃー これが噂の草なぎ店長なのね
とりあえず店内から外に向かって貼られているポスターをケータイで撮ってきました(^^)
ポスター、はがれかけてたけども。(ヲイ)



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