×××こぉんな日×××

2002年02月09日(土)　　　　+++４年前+++

　　　忘れもしない前回の冬季オリンピック。
　　　それは　１９９８年。
　　　私は　妊婦だった。お腹も　目立ってきたので　演奏のお仕事は
　　　お休み中。
　　　
　　　その日は土曜日で　理事長は大阪Ｔ国ホテルに仕事だった。
　　　
　　　前夜　とんかつを作っていたけど　帰りが遅く食べなかったので
　　　リメイクして　カツ丼を作ったのだ。
　　　でもって　丼物には　赤出汁でしょう！ってことで　赤出汁も用意し
　　　それでも　時間がまだあったので　コーヒーなど飲んでいた
　　　優雅な朝だった。

　　　と・・・電話が鳴った。
　　　事務所のマネージャーからだった。
　　　「○○さん（理事長の名前）何時頃出られましたか？」
　　　私「え？いるよ・・・」
　　　マネージャー「えぇ？11時スタートですよ。」
　　　
　　　何度も　変更のあった　披露宴の進行表。
　　　最終的に　時間が３０分早く始まる事になっていたらしいけど
　　　そのチェックは　してなかったようだった・・・。バカモン！

　　　そして・・・ハイ！時刻は　まもなく１０時２５分。
　　　ここは　神戸～～！あなたは　大阪。どないすんねん。

　　　大慌てで　理事長に電話をバトンタッチ。
　　　私は　車を取りに走りました。妊婦ですけど・・・。

　　　頭は時間の計算で一杯。
　　　高速のって　１００キロ弱で　コンスタントに走ったら
　　　１５分で　大阪・・・。
　　　下りて　谷町筋５分で　走って　ぎりぎりやな・・・。

　　　高速・・・飛ばす飛ばす。
　　　理事長　青ざめる青ざめる。

　　　「お前　そんなに飛ばさんでええで。」
　　　「そんなん　なんの為の高速やの？」と私。

　　　「なぁなぁ・・・スピード違反来たら　どうするん」
　　　「産まれる～って叫ぶ。」と私。
　　　「むちゃやな・・・。」と理事長。
　　　「Ｔ国ホテルで　産むんです～って言うからいい。」と私。
　　　「よかったなぁ。妊娠してて。」と理事長。

　　　そんなわけで　なんとか　つかまらずに大阪市内へ１５分で入る。
　　　ところが・・・法円坂の出口を出たとたん　オーマイガッ！
　　　混んでる・・・。

　　　１０分以内で　ホテルにつくはずだったのに。
　　　そしたら　開宴５分前につくはず・・・。

　　　携帯が鳴る・・・。
　　　「もう　ホテル見えてるけど　走っては行かれへんし。
　　　　たぶんもうすぐつくから・・・」と理事長。
　　　「がんばってるねんから・・・」と私。

　　　「とにかく　早く来て～」と電話の向こうでマネージャー。
　　　車は動かない。
　　　「産まれそうなので　道を空けてください～」と叫ぼうか？と
　　　私の頭は　色々考える。
　　
　　　「早く来てくれって言ってる。」と再度理事長。
　　　「こっちだって　早く行きたいけど行かれへんっちゅ～てんね～ん」と私。

　　　信号が青になると同時に　車線変更の嵐で　なんとかホテルに着いた。
　　　と同時に　走り去った理事長・・・。
　　　見送りながら　間に合うようにと　願う私に　さわやかな声が・・・。

　　　「御苦労さまでございます。」ベルマンだった・・・。

　　　その時　気がついた。
　　　起きたままのスエットの上下。
　　　見えはしないけど　やぶれてるしぃ。

　　　再び・・・すっとんで　ホテルから脱出し・・・。
　　　あまりの緊張の緩和に　コンビニでコーヒーを買い飲みほし
　　　帰路に着いたのでした。

　　　理事長着いたら　迎賓が始まった所で　ＣＤがかかっていたとのこと。
　　　新郎新婦入場には　間に合ったらしいくて　ひとまずホッ！

　　　その頃　お腹にいたひな。
　　　今年　４歳・・・。

　　　よくぞまぁ・・・ご無事で。
　　　
　　　「４年前の事　覚えてる？」と聞いてみた。
　　　「え～何かあったっけ？」
　　　　
　　　そんなもんよねぇ・・・。
　　　
　　　次回の質問日は　４年後です・・・。

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