あごあごしい日々 

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 +最後に馬の餞す+

はい、全てお終い。

ミハエル・シューマッハの人生の如く
ジェットコースターの様なレースでした。
もうね、笑うしかないwwww

私は清々しい気分です。
CSで西岡アナウンサーが言った言葉

「こんな格好いいF1の去り方が有るんですね…」

に、100%同意出来る良いレースでした。

鈴鹿でもブラジルでも
トラブルで勝てなかったけど
ミハエルは最速で去っていきました。

アロンソにはおめでとう。
母国優勝の、マッサにもおめでとう。

だけどやっぱり私は
傷ついても・蹴り出されても
痛々しい程速いミハエルが大好きだ。
やっぱり大好きだったよ!!!!!!!!

レース展開の馬鹿馬鹿しさ
トラブルの派手派手しさ、
やらかす事と・速さの有り得無さ
そんな全てを全部私は愛し

ミハエルはそれを全て置いていった。

楽しかった。
本当に楽しかった。
ありがとう、私の愛したF1。
私の愛した顎。

でも一番嬉しかったことは

ごめんね。
ミハエルがピンピンして
引退出来たことだったりします。

私はクラッシュが大嫌いで
一番最初に見たF1が、
あの日だった所為もありまして
その恐怖は消えたことがなかったさ…

私と同じ思いを、CSで川井ちゃんが
レース前呟いてて、参りましたよ(;´Д`)
いーーうーーなーーー!!!と(泣)

でも本当にありがとう。
泣いちゃったり叫んだりもしたけど
笑ってミハエルが送り出せました(`・ω・´)
好きなまま、有りのまま。

私は今年の鈴鹿で
来年はライ子とマッサとタク豆柴を
見ていこうと決めました。
ミハエルの遺した物を見ていきます。

それでももうこんなに
好きになるドライバーは出ないでしょう。
国旗は振れても、帽子は被れない。
心はミハエルのまま過ごしていくでしょう。

そうやって時を刻み
私も終わっていく覚悟です。

うん本当にありがとう。
さようならは言わないよ(・∀・)

ミカと楽しそうに走ってる
ミハエルに再会出来ると信じてるし。
ミハエルの人生は終わったワケじゃないから!!

◆◆◆

ああ、書き忘れてた(;´Д`)
すっと言わなきゃと思ってたんですよっ!!

WEBCLAPでアロンソFan様より
「シューマッハ王国でこんなことを
頼むのは…」と仰りながら
アロンソのイラストをリクされた方!!!!

【うちわ絵みたいなリアル絵】は
気力と体力と怨念(笑)がある時じゃないと
無理なので、ダメダメですけどι

私のマンガ絵で良ければ
なんぼでも描きますよっと(笑)

◆◆◆

私は迷いの中に住んでました。

F1を好きになったのは98年。
鈴鹿にF1見に行ったのは2000年。

何故99年に見に行かなかったのか?は
ミハエルの骨折とか、そーゆー事ではなく。
「私の様な軽い気持ちで
鈴鹿にF1を見に行って良いのか?」
そんな気持ち故でした。

F1サイトを始めたのは2000年9月。
忘れもしない、ミハエルがプレカンで
泣いたイタリアGPの後です。
その年、始めて鈴鹿に行きました。

それから6年。
事ある毎に悩んでることがある。

私みたいな軽い気持ちで
笑って応援してるヤツなんかが
シューマッハHPやってて良いのか?!

私よりミハエルが好きで
メールや掲示板の返信にマメで
面白い日記が書ける人はゴマンと居る。

私じゃなくて良いじゃないか。
つか、私がやってちゃ駄目なんじゃ?!?!

その答えを出せぬまま
迷いながら結局6年突っ走って
ミハエルの引退レースを迎えちゃった。

そしてこの疑問は
今も私の中で渦巻いています。

そーんな事、悩んでも仕方ないと
判っちゃいるんだけどさ…(´・ω・`)

でももう、終わるんだね。
ミハエルの現役生活と共に、全部。

◆◆◆

まあ、そうは思えど
私はこんな愛し方しかできない。

正直鈴鹿のエンジンブロウも
昨日の予選トラブルも凹んだけど、
これがF1だと諦めてしまう。

私はもう、ミハエルの勝利を
真摯に望んでいないのかも知れない。
そう云った意味でも全て負け。
私より強い思いでミハエルを見る人に
私は何一つ敵わないんだと思う。

それでも。
ブラジルで勝って欲しいとは思う。
8回目のWチャンプになって欲しいとも思う。

それでも私は叶わない望みが
有るのを知っていて、
呆然と受け入れてしまうんだ。
何事もなかった様な、平坦さで。

勝利とか敗北とかがね、
なんかもう凄い些末なことに
思えているらしいです。

ミハエルが最後まで
ミハエル・シューマッハで有ること。
そんな簡単なことだけで、良い。

今思うのは、それだけ。

◆◆◆

だって、絶対に
ミハエルは幸せな人だから。

勝利数とか記録より
大切な物を全てF1で手にした男。

家族も家族と呼ぶチームも
仲間も全部F1で手に入れて去る。

あれほど片思いだと思ってた
ミカ・ハッキネンにまで
『ミハエルの最後を見にブラジルに来た』
と、言わせてしまった男。

生涯最高のライバルまで
とうとう手に入れてしまった男。

それでもF1の神様は意地悪で
2戦連続のトラブルで
10番グリッドに沈んだワケですが。

それはね、ミハエル。
F1の神様は貴方に戦いを止め
傍観者になることを許さなかったから。

目の前にあるマシンを
追いかけて追い詰めて上り詰める。
それが貴方の姿だと思ってるから。

少しの失望の中に見えるのが
希望の星なのか、違うのかは判らない。

だから私は貴方が
いつも言っている言葉を贈る。

「トラブルはあったけど
まだ貴方はレースを失った訳じゃない」
「貴方なら出来るよ」
「これくらいのこと、もっと辛いことを
いくつも乗り越えてきたじゃないか」

最後のレースが始まります。

私は淡々と、全てを受け入れるつもり。
いつもそうしてきたように。
そうしようと誓ったように。



2006年10月23日(月)
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