kakera


微かな kakera 引き合い重なる…偶然か必然か
夢か現か 吉か凶か

2004年04月27日(火) 強風に流されて

 昼を過ぎた頃から強くなっていった風雨。窓の外を吹き荒れる音に帰宅の心配をしつつ仕事をしていた。

 仕事を終える時刻になり、退社。強い風に乗って傘なんて役に立たない横に流れる雨。信号待ちのときにも、いつ飛ばされるだろうかと心配。
 その不安は的中。突風に煽られて傘はお猪口に!布地――ビニールだけど――もベロンと剥がれてしまった。
 「マジかよ〜!」と焦る焦る。
 骨と布地が分かれてしまった、元傘をせめて畳もうと足を止めて強風の中で四苦八苦。
 その様子を見ていた食堂のご主人。
 「イイカラ、イイカラ。入って入って」休んでいけと言うご主人。促されるままに入った。
 店内は香辛料の匂いがした。カレー屋さんか?
 「ダイジョブ。バングラディシュの人怖くないよー」郷土料理屋さんだったか。
 いや、別に怖がっているわけじゃないが……。傘が壊れたくらいでそんな気を配ってもらうのが恐縮してしまうだけで。
 「困ってたら、助ける。ね?バングラディシュの人、怖くない。コーヒーでも飲んでって」
 コーヒーが温まるまで、夕方のTVニュースを見る。各地での台風並みの強風による被害の報告がされていた。
 コーヒーは少しぬるかったけど、なんだか気分はあったかくなったよ。
 3杯もコーヒーを飲み(勧めてくるんだよ、これが)、「ご飯食べる?」と食事まで誘ってくれた。さすがにそれは断り、店を出る。
 雨はほとんど止んでいたが、ご主人、 
「これ、使ってイイヨ」と傘まで持たせてくれた。

 20分くらいだったけど、ありがとうで満ちた時間だった。


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桜 [MAIL]