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夫婦 |
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| 過去 : 未来 : メール | 2006年05月09日(火) | ||
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母の友達の娘さんは私より二個年上だ。 中学校は同じでいつも綺麗にしてて憧れのお姉さんだった。 彼女は短大を出た後、社内恋愛で結婚した。 すぐに子どもも生まれて、家も建てて何もかも順調だった。 旦那様は素敵な方だし、誰もが羨む結婚生活を送っていた。 そんな幸せな生活を送る中、20代後半に彼女は病気になってしまった。 それは「難病指定」の病気で治療費は全くかからないという。 同時に治る見込みもないと言う。 「自分が彼女の面倒を見ます。」 旦那様はそう言った。 おばさんはもともと人に弱みを見せない人で、母にも娘のことで悩んでいる素振りも見せなかった。 最近になっておばさんの様子が変わってきた。 髪がほとんどないのだ。 まだ67歳。 「あんた、何か悩んどるんじゃないの?」 母は切り出した。 実はその娘さんは離婚したというのだ。 原因は旦那様の浮気。 相手は若いフィリピン女性だと言う。 しかも子どもも彼について行った。 そしてもっと辛いのは娘さん自身がその事実を理解しているか定かじゃないこと。 寝たきりというわけでなく、今は車椅子の生活。 自分でトイレに行くことはできないが会話もできる。 浮気がわかってから、旦那様がシャワーを浴びて出掛けるとき笑顔で 「若い子に嫌われないようにね〜。」 と声をかける。 娘さんはいずれ亡くなることはわかっている。 子どもだっていずれ旦那様が面倒みなければならないこともわかっている。 でも・・・・ 旦那様は支えることに疲れてしまったのか。 そして他に支えを求めそれにはまってしまったのか? 旦那様の気持ちもわからないわけではない。 |
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