子どもの嘘


 過去 : 未来 : メール 2006年04月28日(金)


夜に小学校3年のカホの同級生のお母さんから電話があった。

カホの同級生のSちゃんは6人兄弟の末っ子。
一番上のお姉ちゃんは28歳で、すぐ上のお兄ちゃんは17歳だ。
だからお母さんは私らから比べると随分年をとっている。

Sちゃんのお母さんは


今日学校から帰ってくる時、うちの子がカホちゃんと一緒に帰ろうとしたら一緒にいた5年生の子が「お前は一人で帰れ。」と言ったから仕方がないから車で迎えに行ったんです。


Sちゃんは以前から同じ通学班の子から苛められていたようで一時期、月曜の朝になると学校に行きたくないと言っていたようだ。
だから去年はほとんど送り迎えを母親が車でしていた。

今回、その「お前は帰れ」と言ったとされる5年生の子は確かにいつもSちゃんを仲間はずれにしている。


私はそれを聞いて有り得る話だなぁと思いつつ、電話中だったがカホにそういうことがあったかどうか確認した。


でも、知らないと言う。


あ〜。それはSちゃんがかわいそうでしたね。
でもカホはそのことを知らないみたいですが、本当にカホも一緒にいたんでしょうか?




うちのSはそう言っているんですよ。



カホがもしココで私に嘘を言ったとしても何もメリットはない。


お母さんは今まで何度学校の先生に言って何も改善されなかったこと。
その5年生の子にはいつも嫌なことを言われていること。
6人も子育てしているのにこんなに苦労したことはない。
などなど話し続けた。


結局お母さんは私に何を伝えたかったのかよくわからなかった。
それに洗い物をしながら話しているようでジャージャーと水の流れる音がした。(ぉぃぉぃ







次の日にSちゃんがたまたま遊びに来た。


ねぇねぇSちゃん、昨日は嫌なこと言われちゃったんだねぇ。
どこで言われたの?



・・・・・・


その時誰か一緒にいたのかなぁ?


・・・・・・


あの5年生の子一人だけいるときに言われたの?

うん


じゃ〜その子に「一緒に帰ろう」ってSちゃんが言ったの?

うん


そしたら「お前は一人で帰れ。」って言われたんだ?

うん

カホたちと一緒に帰ってこればよかったのに〜。

そっか♪






私は話しながらやっぱりSちゃんはお母さんに嘘ついてるんだなぁと思った。いつも何か意地悪をするその5年生の子にSちゃんが「一緒に帰ろう」って言うわけがない。
ただ車で帰りたいから誰かを悪者にしているのだ。
確かに初めは本当に嫌なことを言われたのかもしれないけれど今回はそういうことじゃないかと思った。





もしまたそのお母さんから電話があったら







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私は子どもは嘘をつくと思っている。
小さな嘘であれ何かしら嘘をつく。
そして大人がその嘘が小さいうちに見破ってやらないとだめだ。
そうでないと、だんだんその嘘が大きくなっちゃって取り返しがつかなくなるのではないか。

以前、「嘘だとわかっててもだまされる振りをしてやるのも大人の役目」と言った人がいた。

騙されることがその子にとって良い状況ならばいくらでも騙されたいと思う。



見極める目をきちんと持ちたいものだ。



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