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レッテル |
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| 過去 : 未来 : メール | 2005年12月16日(金) | ||
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私が勤める学校は小さな学校です。 全校で80人足らず。 だから先生はすべての生徒を把握している。 職員室で話題に上がる生徒は大体決まっていて 「あいつはどうしたらいいのかねぇ。」 どこの学校だってそういう子はいる。 自分の思いを思うように表せなくて物に当たる子や 自分勝手にすべてを解釈し、集団行動を取れない子 大人の揚げ足を取り、何事に対しても前向きに取り組めない子。 その時によっていろいろだ。 でもそんな生徒でも3年生の今の時期になってくると随分変わってくる子が多いような気がする。 最近では 例えば今まで掃除なんてやってなかった子が雑巾を持って床を拭く。 例えば、今まで授業では寝てばっかりだった子が休み時間に問題集を持って質問に来る。 卒業を意識するのか、受験を意識するのか、もしくは内申書を意識するのかわからないが、それでも彼らの中は何かに対して動こうとしているのはわかる。 無気力だった時期に比べればとてもいい。 そんな変化を私は喜んでいた。 でもそこを通りがかるある先生はこう言った。 「掃除、すぐにさぼるんじゃないぞ。」 「姿勢が悪いぞ。」 変わろうとしている彼を認めてやろうよ。 一面だけで判断しないでよ。 レッテルを貼られている生徒はこういうことを言われやすい・・・。 思わず生徒をかばった。 それでも気付く先生じゃなかった。 |
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