初めての経験


 過去 : 未来 : メール 2005年08月05日(金)


来週にある市のイベントに出場するために今太鼓や踊りの練習に熱が入っている。

夏休みで実家に戻っていたが今夜は文化会館での総練習だったので子どもたちを実家に置いたまま特急列車に1時間半乗って戻ってくる予定だった。

4時半に乗り6時半には到着し7時からの練習に参加するという計画。



4時半にJRに乗り込んだところ30分も走らないところで


「激しい雷雨のため運転を見合わせます。しばらくお待ちください。」



以前にがけ崩れやらのアクシデントのある場所でもあるので止むをえないと思った。


まだ夕方だというのに辺りは真っ暗になり激しい稲光や轟音とともに横殴りの雨。


それが


1時間、2時間と続く。

完全に練習には遅れる・・・というかもう行けないと思い携帯で連絡。
駅前で一杯やりながら待っているというダーリンにもメール。

こんな時に限って携帯のバッテリーも怪しい。



列車の中では私の前の小さな1歳くらいの女の子とそのお母さん。
どうも四国から飛行機で万博にきて今夜はこちらの温泉に泊まる旅行だったようだ。

暇をつぶすためにパパに電話して
「ぱぱにおみやげあるよ。いっしょにぼーるつかおうねぇ」って言ったりしてかわいかった。

その子のお母さんも上手にあやし本を読んだり列車の中をお散歩していた。
少しやんちゃを言っても
「はなちゃんが一番がんばってるねぇ。いい子だねぇ。」
と言ってなだめた。
何ていい母親だろうと関心した。


そのうち足元の絨毯がベタベタになっていた。
下に荷物を置いていたお客の一人が
「あ〜。鞄の中身までベタベタになっちゃったわぁ」
どうも横殴りの雨のせいで雨漏りが発生したらしい・・・・・。(ぉぃ






そしてだんだんお腹が空いてきた。

4時半に列車に乗り込んですでに8時を回っていた。
鞄の中にあったガムをすべて食べてしまった。
車内販売ももう食べる物は尽きているようだった。

幾度かのアナウンスは

「大変迷惑をかけております。もうしばらくお待ちください。」

そのうち

「雨は小降りになりましたが雨量が規制値を超えたので運転を見合わせています。」


「只今安全を確認しております。」


携帯には何度も心配してメールが入る。





結局動き出したのは8時半。

車内では拍手♪

が特急列車なのにかなり徐行運転。


「大変迷惑をかけております。この列車4時間遅れで運行しています。」



さっきの小さな女の子はすっかり眠ってしまったようだ。



そのうち後ろからかなり片言の英語が聞こえてきた。


「イフ えっと〜 ユー ウォント ホテル え〜・・・」



私のすぐ後ろに座っていたちょっとかわったファッションの人だなぁと思っていたのは日本人ではなかったらしく通路を挟んだ隣の人に何かをお願いしているようだった。

今夜泊まるところのようだ。

片言の英語を話すやさしい日本人の男の子は携帯を使って何件か電話をしているようだったがどこも満室。

そのうちまたその後ろのおばさんも一緒になって探していた。

が、厳しいようだった。


その外国人の女の子は気分も悪かったらしく何度もトイレに足を運ぶ。

トイレから帰ってきたらその子は私の隣に座った。

なので声をかけてみた。

「ホテルを探しているんですね。駅で聞くのが早いですよ。」

「こんなに遅くなったので駅の人がいるかどうか心配なんです。」

「でもこれはあなたが悪いわけじゃないから駅の人がかならず助けてくれる。大丈夫!」


と話していたらおばちゃんが車掌を連れてきた。

「駅に連絡して宿を取るようにしました。」





台湾から一人で来たという女の子はほっとした表情だった。
何件か電話をした男の人も、おばちゃんも、すぐ前の中学生の男の子もついでに私も嬉しかった。


全然知らない5人が同じ気持ちになれた。(笑



「この地域の人は皆親切です。」



まだまだ目的地につくまでの残りの時間を彼女を話すことができた。

お陰で飢えを忘れる事ができた。^^

台湾の小学校の音楽の先生をしていた京都でシンポジウムがありその後のフリータイムを旅行していると言った。


ほとんど日本語はわからず、英語も得意ではないという彼女の旅行の形態を見て若かりし頃の私のようだと思った。^^




結局着いたのが11時。(ぉぃ

ダーリンすっかり酔っ払って改札口の向こうで踊っている。







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二時間以上遅れた場合の措置らしい♪


喜んでる場合じゃないけど・・・・・






駅に降りた私はメール交換したそのタイワニーズの女の子を紹介された駅前のホテルまで連れて行ってあげて別れた。




私たちはそれから居酒屋に行きご飯を食べた。






すごい列車の旅だった。。。。




教訓:電車にのるときは食べ物を必ず持っていこう!!

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