武器


 過去 : 未来 : メール 2004年10月01日(金)


職員室のテニス部顧問の男の先生のところへ二人の女の子がやってきた。

1年生のテニス部員だ。


「先生、今日はどこで練習するのですか?」


今は校舎建築をしているため部によっては活動ができにくい。

「今日は久しぶりに球打ってみるか。」


すると二人、声を揃えて



「え〜〜〜〜。せんせぇ〜〜〜。ラケットもってきませぇ〜〜〜〜〜ん。ごめんなさぁ〜〜〜い。」


とまた大きな声で言った。

まぁそれはそれは甘ったるく、かわいい様子だった。


3年生くらいの女の子になると

「ラケットもっとらんよ。」とブスッとした表情でいうようになる。
13歳と15歳でこんなに違うのかと思うほどだ。
だからこんな風に言われると男の先生は全くだらしなくなる。



で、例外でなく先ほどのテニス部の先生。
忘れ物をしているというのに






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ぉぃ!





生徒が職員室から出て行った後は他の先生からブーイング。

「先生、甘すぎますよ。」

「今頃、ガッツポーズしてますよ。」

「女は計算してますから、まんまとはまっちゃダメですよ。」


等々。




廊下を歩く彼女たち。

「先生ってちょろいよね。」

って言っているのが目に見えるようだった。






生きていく術をよく知っているとも言う。

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