Gift -spiritual song- 
Bordeaux Snow



 NANA を共感する若者たちへ

 「NANA」

 読んだよ 全部。



 確かに、ハマル。

 この世界、憧れるの、わかる。

 ここに憧れるのが 正しい夢の方向と、錯覚する。


 
 私も、一昔前なら、まっしぐらに 向かってた。

 でも、

 この 読後の ぐったり感は 何だろう?

 エネルギーを ごっそり スポイルされる この感覚は?



 「NANA は 合法ドラッグだ」 


 そんな言葉が 頭に浮かんだ。

 

 NANAに限らず、
 
 最近の、世の中に出回っている嗜好品の多くは、

 人々の欲望レベルの高さに比例して、毒性が増しているように思う。

 少々の事では 人は 「感動」しない。

 心を満たされる感性が鈍化しているので、

 刺激物を混入する。
 
 それがエスカレートする。

 情緒が、蝕まれているのに、気づいていない。

 
 麻薬と同じだ。


 
 売春・買春・薬・打算・駆け引き etc

 権力志向・封建的態度・物欲・金欲・独占欲 etc

 それら 毒性の強いものを、当たり前のように正当化している。

 
 「欲しいものは欲しい。

  人からスポイルしようとも自分は欲しい。」

 
 欲求の全てを放出する事に 疑問を感じなくなった日本社会。

 そうして、奪い合い続けるから、

 いつまでも抜け出せない迷路にはまり込むんだ。


 プラダとヴィトンとシャネルとー・・・

 インテリアかわいくしてー 南青山や白金の億ションに住んでー・・・

 年収○○○の医者か弁護士か実業家と結婚してー・・・

 
 その辺を追求し続けることによって、

 精神的豊かさが犠牲になり、

 情緒的破滅に向かって ばく進中。


 日本の精神世界、かなりヤバくない?

 

 もう、気づかなければいけない。

 そういう空しい「物」を追い続けるだけじゃ

 幸せが得られない事を。


 
 人のために思いやりあって

 自分の欲をコントロールして

 お互いに奪い合うバランスから

 お互いに与え合うバランスへ。



 NANAを共感する若者たちへ。


 「NANA」を観たら、必ず

 「ガンジー」も観てみて。


 国、時代、すべて超えた、

 人間の魂の浄化について、考えてみよ。


 私達が生まれついた21世紀の日本だけ見てたんじゃ

 「本当の幸せ」には どうやら辿り着きにくいみたいだよ。



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 「共感」するには、するんだ。

 例えば

 奈々がタクミに 冷酷さの恐怖を感じつつも、

 この人を支えていこうという決意。

 「ウリ」をやりながら次第に本当の愛らしきものに目覚めていくシン。

 奈々がいながら幸子に惹かれてしまう章吾。


 
 それぞれの想い、全部実感出来るし、真理ついてると、思う。
 
 現実に、ある話だと思うし。

 

 問題なのは・・・

 「ウリ」や「金欲」や「権力」や「暴力」や「犯罪」や
 
 毒性の強い要素が、

 「共感出来る」ピュアな感性と 混ざり合い、

 いっしょくたに 若者に届くというバランス。


 感覚や感情や決意や思想、わかるけど

 読んでると、上のようなネガティブな要素まで、

 全てが美化されてしまいそうなんだ。


 もっと、抑制が効いている人種だって沢山いる。

 卑怯な浮気は絶対しない男だっているし、

 物欲に流されず 自分の役割を日々まっとうする女だっている。

 周囲の人に常に感謝して 暖かく、礼儀正しく、

 決して攻撃しない、そのために自己犠牲を払える人もいる。


 それらの人々を

 「そんなのジミでダサくないー?」

 と 見向きもしなくなってるかも・・・。


 そういう人達が多くなってこそ、皆の平安が戻ってくるはずなのに。


 欲望を発散するための正義を振りかざし

 そのためには他人から奪い傷つけ・・・

 そんな価値観を、容認してるから、殺伐として来て、

 結局 癒しだのスピリチュアルカウンセリングだの 

 そういうものまで商業ベースに乗って・・・


 
 もうちょっとだけ、

 欲望を 抑制する方向へ・・・


 
 奪い合うから、与え合うへ・・・

 行きたいのに・・・



 資本主義の末期状態の津波に

 みんな のまれているんだろうか。

2005年10月28日(金)
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