Gift -spiritual song- 
Bordeaux Snow



 展望室コンサート♪

 クリスマスイブに 38F 展望室にて 

 フルート&ピアノ 2ステージ。

 プレッシャーの多い仕事だったけど すごくいい機会だった。

 チラシ、ポスターが駅構内やショッピングモールに沢山貼られて。

 CMやタウン雑誌などに取り上げられて。

 そのホテルの取締役だの偉い人々が集まって。
 
 カップルはじめ常時300人位のギャラリーがいて。

 ラジオで中継され。

 NHKのニュースでも紹介されてたらしい。

 
 何がいい機会だったかと言うと

 上手に弾けるクラシックピアニストなんて ごろごろいるこの時代に

 私みたいな 練習もろくすっぽ出来てない 甘い状態のピアニストじゃ

 勤まる仕事じゃない 

 って 思い知った事。

 
 基本のメロディを間違えたり 余裕のないフレージングだったり

 お客様に楽しんでもらえるような 息遣い、あまり出来なかった。

 それでも 魅力的な部分もあっただろうけれど

 クラシックでは そんなプレイヤーの魅力とか云々より先に
 
 作品を誠実に再現出来ているかが先決。


 大学時代に、新人演奏会に出演した時に 当時のピアノの先生が

 「あなたの勝手なラフマニノフじゃなくて ラフマニノフ自身を表現しないと」

 とキツイ一言を頂いたのを思い出す。 

 音楽の魂というか 情感というか・・・霊的な魅力は出せたような気がしてるので、

 そういう事をかってくれる先生達の意見で、奨励賞という栄誉も頂いたけれど。

 でも クラシックプレイヤーとしての 「過去の遺産の尊敬・再現」

 という観点から見ると 違反というか・・・ フマジメという解釈も出来るのが 私の演奏。
 
 
 私から、湧き出て来るものを、表現したい、という気持ちが 本当に強い。

 
 だから、やっぱり クリエイターが正しいような気がする。

 作曲家。アレンジャー。兼 ピアニスト。

 
 来年は そういう立場にたって じっくり腰をすえよう。


2004年12月26日(日)
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