Gift -spiritual song- 
Bordeaux Snow



 思いやりのプロ仕事・・・レコーディング

 ドロドロ昼ドラの 曲追加メニューのレコーディングがあった。

 初めて、その現場を見学させて頂いた。

 代々木の、細部が行き届いてて素敵なスタジオ。

 
 エンジニアさん、アシスタントエンジニアさん。

 師匠。師匠の会社の社長。私。

 ギタリストさん。ヴァイオリニストさん。


 皆 フォローしあっているの。

 自分の至らない点は反省しつつも、

 外にマイナスの気は 発しない。

 誰かのマイナス要素に関しては、

 その人を傷つけずに いかによくなるか 考えた言動を取る。

 冗談を言ったり 全然違う視点の話を持ち出して 場をなごませたり。

 相手のミスに対しては、自分のミスをさらけ出して 安心させたり。

 意見の相違があっても 基本的には相手を立てる。

 自分の感想や意見を、全体のバランスへの配慮なしに主張する人はいない。

 
 すごい・・・・・・。

 一流、って、 こういう意味なんだ。


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 作曲家は、

 ミュージシャンが最短ルートでイメージしている音を

 出してもらえるように、合理的な楽譜を作る。

 
 ミュージシャンは 楽譜に書かれている 少量の情報の中から

 その音楽に求められている表現を 短時間に見つけ出していく。

 その為の 沢山の情報量を処理していく。

 ギターなら メロのどこでスライドを入れるか、

 コードのポジショニングはどれが他楽器とハモるか、

 ヴァイオリンなら どこで弓を返せば 自然なメロディとして繋がるか、

 テヌートやマルカートなどのアーティキュレーションはどうか、

 楽器の鳴り具合はどうか、etc・・・・

 
 短時間に 自分の出来る事を すごい集中力で やるんだ。

 日頃の練習、研究の量と密度が物を言うんだろうな。

 
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 一方、こちらの地方では。

 出来ない事に関しての 言い訳をする事にばかり頭を使い

 出来てるフリをして 人を圧したり、欺いたりして

 仕事をする・・・

 そんな人と出会う機会が多かった・・・


 それは 私自身の無知さや 未熟さが 
 
 おのずと そういう出会いを招いていたんだろう。

 
 そうじゃなくて、

 人として 正しくて 誠実な

 内容の充実を測るために 頭を使って、出来てる事を増やし、

 出来ない事は 欺いたり卑屈になったりせず

 対案を考えていく。


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 出来る事を 出来るだけ 無理のないよう配分して、やる。

 出来そうにもない 難易度の高い事を 無理くりやろうとせず。

 そういう事に、頭を集中して使っている。

 
 ああ、こういうノウハウを一度でも見せて頂けたので

 もう少しで 私も 

 物事が 常に よくなり続ける為の動きを

 出来る人間になれるかもしれない。


2004年10月14日(木)
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