| 2008年11月02日(日) |
サンサーンスのピアノ協奏曲 |
このところ車の中で聴く音楽がサンサーンスのP協4番&5番の1枚に 固定されて、ハマってしまったらなかなか抜け出せなくなった。 昨日などは、吹奏楽祭の会場と家との往復と、 バンドの練習の行き帰りと、車の時間が長かったので、 3回繰り返し聞いたのだが、心酔するばかり。。
いったいサンサーンスってどんな人だったんだろう? なんて疑問を、生涯初めて抱いた、、、ほんとに初めて。
若いころからずっと好きな曲はあった。 交響曲第3番「オルガン付き」、序奏とロンド・カプリチオーソ、 動物の謝肉祭、死の舞踏、「サムソンとデリラ」のバッカナール。。 でも、多くの場合そうなのだが、 よほどのことがない限り、私は曲を楽しむだけにとどまってしまうのだ。
今回のピアノ協奏曲第4番は、10年ほど前に全曲を初めて聞いて、 一時ハマっていたのだが、クラシック空白期に入ってしまって、 しばらく忘れていたものだった。 思い出すのは、若かったころ、サンプルCDで、 第4楽章の冒頭を1分ほど聞いた時には、 とても買って聴こうという気にはなれなかったということである。 ところが、10年ほど前に全曲を聴き始めたころは、 たいてい1度に2回は繰り返して聴いていたものだった。
ブラームスとかチャイコフスキーとかと同世代と思い込んでいたけれど 聴いていると、彼らと同類のロマン派的な雰囲気が確かに濃いが、 もっと新しい近代的な響きも聞こえてくるし、 時折ベートーヴェン風のオーケストラの響きが新鮮に聞こえてくるし。。 それに、ピアノの動きが実に魅力的で、 時に、オケの音と絶妙な響きを聴かせてくれたりもする。
手っ取り早く、Wikipedia に頼ってみると、 「モーツァルトと並び称される神童タイプで、 2歳でピアノを弾き、3歳で作曲をしたと言われている」 「とくにオルガンの即興演奏に素晴らしい腕を見せた彼は 1857年(23歳)に、当時のパリのオルガニストの最高峰といわれた マドレーヌ教会のオルガニストに就任する。 1871年にはフランス音楽普及のために、 フランク、フォーレらとともにフランス国民音楽協会を設立した」
へぇ? 天才型の音楽家だったんだ。。 まったくそんな風には想像してはいなかった。 印象派の台頭で、影が薄くなってしまったということなのかな?
第4番とともに人気なのが第2番だと言うし、 サンサーンスのピアノ協奏曲のどれが一番好きか決められない、と ブログに書いてる人を見つけたし、 ちょうど、他の曲も聴いてみたいと思い始めていたところだし、 iTuneStore で探して、P協全集をダウンロードした。 4番と5番は持っているCDとダブってしまったけれど、しょうがない。 2000円で1〜3番を手に入れたと思うしかない。
第2番を聴き始めたら、バッハの音楽が聞こえて来たので驚いた。 平均律の前奏曲か、「幻想曲とフーガ」なんてのにありそうな音楽。。 オーケストラの役割がちょっと希薄なのが残念だが、、と思いつつ。。 しかし、15歳ほど先輩のリストが高く評価したんだそうだ。
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