TENSEI塵語

2007年04月20日(金) 「プラダを着た悪魔」

ファッションなんてもちろん何の興味もないから、普通なら無視の映画だが
メリル・ストリーブが、このファッション界の「悪魔」を演じて
主演女優賞を取ったり取り損なったり、、、また、
実質的なヒロインとも言える、その悪魔ミランダの新しいアシスタント役が
「プリティ・プリンセス」で驚くべき変貌を見せてくれた
アン・ハサウェイだというので、見ないで済ませるわけにいかなかった。

実にテンポのいい映画で、あっという間に2時間が経ってしまった。
途中で、今映画を見ていると思う間もないまま、終わってしまった。
それはもちろん、テンポがいいだけでなく、おもしろかった証拠である。

次々に新しいデザインの服を見せる。
アンが出勤する場面でも、1〜2秒で惜しげもなく衣装を変える。
それは、「こんな風に何日もが過ぎた」という意味の演出法だろうが、
ファッション好きには、それを見ているだけでも堪らなく楽しいだろう。

私には、服がどうとかよりも、やはりアンの変貌ぶりが楽しい。
見た目の変貌ぶりも楽しいが、精神的な変貌ぶりはもっとおもしろい。
アンディは、もともとファッションに興味のない女の子である。
将来ジャーナリストになるステップとしてミランダのアシスタントになった。
そのファッション界の精神に反発していたが(ミランダの横暴にも)
自ら最先端のファッションで身を包むことによって、
その世界での生き方を身につけて行き、ミランダのお気に入りとなる。
アンディも献身的にアシスタントを務めるようになる。
しかし、長年献身的に仕えて来た部下をないがしろにするやり方を許せず、
アンディはミランダの下を去り、新しい道を歩み始める。




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