TENSEI塵語

2007年03月28日(水) 教員2人分の非常勤講師時間

昨日もきょうも呑気に休暇を取っている教員が多い中で、
なぜか我々は朝から夕方まで仕事三昧である。
私の場合は明日の図書部会の準備、
そのために2人の学年主任とひとりの国語科教員と読書について話したり。。
去年の修学旅行関係のファイルのチェックと、予定表作り。
それから、明日の教科会のために、授業分担の原案作り。。。

教科主任ではないが、きょう出てきている国語科は3人だけで、
前の国語科主任も、これからの国語科主任も出てきていない。
私は、なぜこんなに呑気でいられるのかなー、、、と不思議でならない。
新年度は、国語科に新任が入る。
新任が入ると、新任の持ち時間が少ないだけでなく、
新任の指導教員に指名された教員の持ち時間も減る。
そうかといって、ケチケチ財政は教員数を増やすことはしない。
非常勤教師を増やすだけである。
しかも、学校長のわがままで、7限授業の日が増えて、
国語科の授業が増えてしまったので、ますます非常勤の時間が増えた。
そんなわけで、授業の配分がかなり難しくなるはずだ。

教科会でお互いに顔色伺いながら行きあたりばったりに決めていたら、
誰かが実に中途半端な授業をいくつも引き受けて苦労せざるを得なくなる。
若いころ、これをさんざん味わわされたので、
前任校のある時期から、率先して原案を作ることにした。
できるだけ合理的で、それぞれの負担が少ないように、2〜4の案を作り、
その中で、みんなに納得してもらえた案で割り振るという方法である。
今の学校に赴任してみたら、やはりそういうことはやってなかった。
多くの教科がこの原案方式をとっているのに、
国語科の教員気質というのは、あまり合理性や能率を重んじないようだ。

今回は絶対にやっておくべきだと思ったので、
新旧の国語科主任が出校してなかったけれど、原案作りをした。
それで、非常勤講師時間を教務主任に確かめたら、合計36時間だという。
正教員2人雇っても足りないほどの時間数である。
めちゃめちゃである。
教頭があちこち電話して依頼した講師は3人で、その持ち時間は、
8時間、12時間、16時間という割り当てらしい。
それを聞いた瞬間、また目眩が、、、何という教頭の不見識だろう。
教育課程表を見れば、こんな依頼をするはずがない。
ほとんどが3単位の授業で、2単位の授業はわずかしかない。
9時間、12時間、15時間という割り当てで依頼してもらわないと困る。

教頭の不見識のせいでかなり苦労したが、何とかひとつ案ができた。
16時間の非常勤講師が3教材になってしまうが、他は1〜2教材に収まる。
2〜3種類作る予定だったが、これ以上は、もう大差がない。
この基本パターン以外はほとんど不可能に近い。
非常勤講師の要望次第で、セットの1部を入れ替えるしかない。
それができるパターンもわずかしかない。

それにしても、ケチケチ教育財政にはあきれたものだ。
この36時間の2人、いや1人でも常勤講師にしてもらえれば、
時間割変更も融通が利くだろうし、校務の多忙もどこかで軽減される。
1教科で36時間も非常勤なんて、異常としか言いようがない。
それとともに、昨日もきょうも呑気に休暇を取ることのできた
新旧の国語科主任にもまったくあきれたものだ。


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