でこすけ日記

2001年08月08日(水) もしかして最悪の誕生日・・・?

 はっぴばぁすでぇとぅ・・・みぃぃぃぃぃっ!!!←暗っ!
 こんばんわ、十七歳カノンです。本日の午後六時半を持ちまして十七歳となりました。・・・なりました。
 誕生日の朝だというのに母さんはもう仕事へ(これはいたしかたない)、イズナ弟は部屋でお勉強(これも受験生だから仕方ない)、イズナ兄は爆睡(畜生っ!!)で誰も祝ってはくれず・・・(ちなみに親父は単身赴任中で家にはいない)
 この時点でちょっぴり寂しい。
 ショック(小)
 で、部活に行く。誰もいない。らんぽちゃんから電話。
「あ、もしもし、カプコン先輩?私と犬先輩(藤丸君)寝坊で遅刻で、JAMちゃんは風邪で休みだそうです〜」
 ショック(中)
 じゃがぁは中国語のミーティングで午後までこない。
 ショック(大)
 さ、寂しいよう〜・・・。大道具作るのに一人じゃ何もできないし、台本覚えたり舞監ノート見直したりして過ごす。
 すると、電話の着信音が。とる。らんぽちゃんだ。
「あ、先輩、さっき言い忘れてたんですけど・・・お誕生日おめでとうございます☆
 昇天級に嬉しい!!!
 しかし、家族よりも恋人よりも先に誕生日を後輩に祝われるのはなんだか不思議な気分。嬉しいけどね。逆に家族や恋人は私のことどう思っているのだー!などと不安になる(笑) 贅沢は言っちゃいけないがね。うん、とにかくそれが嬉しかった。
 ひとりぼっちでお昼を食べてようやくらんぽちゃん到着。続いてじゃがぁ到着。「おめでとう」を言われて嬉しい。
 大道具制作を始めたら急に気分が悪くなって部室で寝た。かすかな意識の中で、ハドケンが遅刻してきて私に「お誕生日おめでとー」と言ってくれた。私はかすかな声で「あ、ありがとー」と答えた(気がする)
 寝てるとき、一人で無意識のうちにいろんな考えをめぐらせていたらしく、私は部室で一人泣いていた。なんだか人は体力的に弱ると精神も弱るみたいなことを聞くけど、今回はそれだったに違いない。自分が惨めでしょうがなかった。朝っぱらから一人寂しく誰とも話さないで無駄に時間を過ごしている。そんで、ようやく「おめでとう」とか言ってくれる仲間が来ても今度は気分悪くなって立っていられなくなる。畜生、俺の人生すれ違いばっかりだ!!!もう、惨めで惨めで涙があふれてきた。

 少し気分も良くなって大道具制作を再開したところ旦那殿から電話。「お誕生日おめでとう」
 正直、心から嬉しいとは思えなかった。どうしてだかは後で気づいたんだけど・・・。「ありがとう」って言う声も私、どこか沈んでいた。
「愛してる」って言われても、何故か気持ちは晴れなかった。
 私はどうかしてるんだ。

 いろいろ大道具関係を頑張って、家に帰ってる途中考えた。
 脈略はあったのかなかったのかわかんない。けど思った。

 どうして私は自業自得でこんなに忙しい思いをしているんだろう。好きだから部活やってる、演劇は大好きだ。でも、それ以上に彼が好きだ。けど、彼のために演劇を捨てられるほど私は貪欲じゃないしそんな勇気もない。思い上がりかもしれないけど、彼もそれを望んでないはず。好きなことを捨てる私を愛してくれないかもしれない。でもね、アナタに会えないでアナタに寂しい思いをさせるのは血を吐くほど苦しいことなの。どっちをとればいいかが分からない。いや、本当はどっちもとりたいんだ。私は欲張りだから。そう、そして欲張りだからこそ思ったんだ。今日のこの日、本当はアナタに会いたかった。百のプレゼントより一の「おめでとう」が嬉しいこんな日。でもね、私はその「おめでとう」をアナタの胸の中で聞きたかった。そして、いつもと変わらないぬくもりと口づけをプレゼントに欲しかった。いつもと変わらないけど、特別な日だからそれは特別になるんだ。
 電話の力には限界がある。声は届いてもなにかが足りない。ただ、会いたかった。それだけ。
 ワガママだ。欲張りだ。「おめでとう」をくれる仲間がいるのに、それでも充分幸せなのに。会えないのは私のせいなのに。
 それは私が悪いのにアナタが「ごめん」と言う。
 お願い、苦しまないで。

 考えたらキリがなかった。真っ暗な道で自転車を走らせながら、猛スピードで走らせながら泣いた。涙を流した。
 自分、最低。被害妄想的な思考で一人ブルーになって・・・。バカだよなぁー(笑) まあ、たまにはこうやって泣くだけ泣いて青春するがいいさ。きっとこんな風に考えたりするのは今のこの時期だけかもしれないんだからさ。
 しかし、こんな風に考えて泣いたりした誕生日は生まれて初めてだった。ホント、最悪の誕生日なのかもしれない。けど、それでもたくさんの人に(ネット上でもちょっと祝ってくれる人がいた(^^)祝ってもらえて私は幸せだ。ちゃんと家に帰ったらイズナ弟と母が「おめでとう」をくれた。メールボックスを開いたら、旧友と単身赴任中の父からのお祝いメールが届いていた。
 ・・・なんだ、幸せ者じゃん、私。

 案外悪くない誕生日だったのかもね〜・・・。
 えへ。


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