雑記帳
日々の感慨、経験、その他をつらつらと

2005年08月10日(水) 真夏の夜の夢

連絡はずっと取っていたのであまり久しぶりな感じはしなかったけれど、そういえば、ちゃんと会うのは2年ぶりくらいだったのかな。
声の印象はちょっと変わっていたね。
私も、歌をやめてだいぶ経つから、声は変わっていたことでしょう。

最近のお喋りの傾向からして、二人で遊びに行くことからして、
その日がどんな日になるのか、私はだいたい分かっていたし、以前のように必死に誤魔化すつもりもなかったんです。
ウィンドウショッピングをしながら、親しげにお喋りするのも構わなかったし、結構楽しかった。
それでも、あなたから話を切り出すことはないだろうとは、なんとなく見当がついてました。もう何年も友人していて、あなたの恋の話も何度となく聞いていましたし…。

だから、映画を見ながら、耳元で、
「あれ、オペラ座みたい。ほら、桟敷席があって、そこに客が来たりするの…」なんて話しかけたのも、
そうして見合わせた顔が思いの外近いのに、まるで眩暈のような感覚を覚えつつ、先に指に触れたのも、私の方です。
だから、学校の友達が「どっちから言ったの?」なんて訊くのにはまだとても答えられません。ううん、言い訳をすれば、お互い口には出さなかったんだもの。

それより、私が今不思議なのは、
夜の庭園を眺めながら、私を引き寄せようとして、コンタクトがずれて慌てたり、
私が終電ギリギリになってしまってホームで慌ただしく別れ新宿駅を走ったり、
いいえそれ以前に私が帰らなくてもいいですかみたいなことを言い出したのも(!)、
すべての出来事を真夏の夜の夢のように、
ほら、まるであの歌みたいに、
いつか私もあなたも白髪になって(いえ、それは構わないんだけど)、忘れてしまうのかしらってことなんです。


私はここ何年も、自分の頭だけで感じ考える神経を、
わざと忘れて過ごしてきたんだけれど、
それもこれも全部夏の熱のせいにしてしまいたいんだ。


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