西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2003年01月25日(土) お星さまと血糊が両方似合う、凄いヒロイン『修羅雪姫』

こういう作品に出会うと、
日本映画って、素直にいいなぁと思う。

全然、気取ってないし、カッコつけてもいないのに、
きちんとポップで、きちんとせつない、
今の日本でしか生まれないだろう、娯楽作品に仕上がっている。
(ハリウッドリメイクが企画されているらしいけど、
 この映画の魅力は「ルーツはチャンバラ」な日本メイクだからこそ)

ヒロインの釈由美子がいい。
彼女の素敵なところは、瞳にお星さまキラキラの透明感と
泥だらけのTシャツの凄みが同居しているところ。
少女で少年。清純で野卑。強くてはかない。
なんとも摩訶不思議に、相反する二つの要素が、
パズルのように、一人の女の子の中におさまっている。
こういうコって、アニメをのぞいて、日本映画のヒロインに、
いそうでいなかったタイプだよね。
歌舞伎チックな見栄のきり方も、うまいし。

もしわたしがプロデューサーだったら、
スティーヴ・ブセミ演じる、ニューヨークのダメ殺し屋のもとに派遣された
ニンジャガールの助っ人役で、彼女をキャスティングして、
ヘンでポップでせつなくて可愛い、アクションムービーをつくりたいなぁ。
ジャン・レノ&広末凉子コンビよりは、ずっと面白い映画になると思うのだけど。

追伸。
伊藤英明@アニータ顔って、たしかにセリフは松嶋菜々子並の棒読みだけど、
みんながいうほどヘタじゃないと思うんだけどぉぉ・・・。
(↑とりあえず、犬顔ずきなので、かばってみた)


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