西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2001年04月09日(月) 華麗な紳士ファイル!? Jウォーターズ篇

映画は大好きだけど、ただ好きなだけで、
知識というか、周辺情報は、全然、詳しくない。
よって、お気に入りの監督も、とくにいない。

がしかし。
ジョン・ウォーターズは、みょ〜に好きだ。

あの、ブシェミのパパかと思うような、
ビジュアルが素敵…っていうのも、あるのだが、
なにかキャラクターというか、存在自体がすごく面白い。
カッコいい。

理由はいろいろ、あるのだけれど、たとえば・・・。

その1。
出世作!『ピンクフラミンゴ』をはじめ、
世間じゃ、下品&悪趣味映画とか言われていて、
事実、確かに悪趣味だけど、
作り手であるウォーターズ自身は、ものすごーく趣味がいいところ。
彼の趣味のよさは、あの、お洋服のセンスでもわかる。
よく言われることだけど、彼のバッドティストは、
「とっても趣味のいい、悪趣味」。

その2。
世間じゃ、長い間、「カルトの帝王」とか言われていて、
事実、丸くなったと言われる現在でさえ、
あいかわらずマニアックな作風だけれど、
そのプロモーション意欲っつーか、
マーケットの開拓精神は、初期の頃から一貫して
いっつも前向き、王道、メジャー志向!?なところ。
決して「マニアにだけウケればいいや」と甘んじていない。

「一人でも多くの人に見てもらうこと」に対して、
努力と工夫を惜しまない、クリエーター兼プロモーター。
その小憎らしいくらいのサービス精神には、いつも感心させられる。
日本にだって、作品上映するたびに、プロモーションに飛んでくるし。

多分、自分の映画の最高のプロモーターは自分自身であるって、
確信してるんだろーな。
驚くほどのセルフマネージメントぶり。
監督でありながら、ビジネスマン。

そういうのって、人によっては、あざといとか、
好きじゃないと感じる人もいるかもしれないけれど、
私は、そうは思わない。
それだけで彼のバランス感覚というか、知性がわかるわ〜ってな感じ。

はっ。
こういうのを、恋は盲目っていうんだろうか…。

J・ウォーターズ王国という、
映画の国の、王子さま兼親善大使(プロモーター)。
まるで『オズの魔法使い』のキャラクターのような。
童話の中の登場人物のような。
私の中の「チャーミングな人」という形容は、彼の為に捧げるわ。


otozie |MAIL