酒井真右詩集『日本部落冬物語』より “タケちゃん” 小学校、女学校お優等で通したタケちゃんふっさりした黒髪、丸い二重顎、健康で、黒水晶のよーな瞳のタケちゃん教員、生花、洋裁、料理、何でも出来たタケちゃん、しかし--- ---梅雨明けの或朝、劇薬で、ぽっくり自殺してしまったタケちゃん結婚出来なかった二十二のタケちゃん何万のタケちゃんお思うと私の胸わひどくしびれる何万のタケちゃんのその怒りわふっ切るであろーこの国の暗い壁お!いま、そのうねりが烈しく逆巻いているニッポン中--- --- 「同和」地区出身のCさんは、大学4年生で就職活動をしており、希望の企業の面接試験に残っています。そんなとき、家に帰ると両親のことや出身地などを調べに来た人がいたのを近所の人から聞き、Cさんは、企業が依頼した身元調査だと疑っています。このようなときCさんの気持ちは?(5)自分の将来に対して不安を感じる 非常にそう思う そう思う ややそう思う そうは思わない 無回答結果だけをみる『詩集十年』酒井真右(1957年刊行)より “今 俺は”(抜粋)ああ俺はやっぱり働きたいんだ。切実に仕事がほしいと思う。人間が人間一人の職をうばいとるとは、ああこれほどまでに残酷なことなのか。今俺は、五月の銀座三丁目を歩いていく。空も柳も こんなに青いのに乾ききった敷石のそのひとつひとつがパンになり、チョコレートになり、そしてそれらを盛り上がって来る憎しみのかかとでぎりぎりと ふみつけ ふみつけ仕事を求めて歩いていく--- ---。