やくざ風味の日記
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| 2002年05月15日(水) |
創作って胸キュン?! |
先週の分まだ書いてないけど今週もモッチーの演習では物語を書くことを課題として行われたのだが…はっきりいって面白い!!この講義。 つーか下手に色んな事聞いたり、自分の事書かせたりするより、こうやって物語を一つ書かせてみるほうがよっぽどソイツがどんな人間か分かるもんだ。テキストは人間性だよな…てしみじみ思うッス。
先週も素晴らしかったが、数々の力作の中でも特にアベミーの物語は素晴らしい! 彼女は卒論で江國香織研究してんだけど、なんつーか論文なのに文章に独特の味があり感性で書くタイプ。ちょっと感性面に偏りすぎてそれは研究論文としては不完全かも知れないが読んでる方はオモロイのでいい。 彼女の考えは突き抜けている。今回書いた話は「和馬」という高校生一年生が主人公で実家に代々伝わる習い事で忙しいために友達からの部活の誘いを断ったりして、習い事をしっかりとやりたい心と部活して普通の高校生活をおくりたい気分に揺れてみたりと、ここまで書いたら普通の高校生を主人公にした話なのだが、その家に伝わる習い事というのが忍術(笑)しかも家庭内で普通に忍術を話題にしながら息子の悩みに答える母といった親子会話が成立したりと、忍術という非現実を取り入れつつどこにでもいる高校生の姿、家庭の姿がかけているから凄い。 モッチーが。 「アメリカなんかの大学では物語を卒論の変わりに書かせるところがありますけど、ウチもそうしたいですねえ」 なんて冗談っぽくいってたけどマジでそう。特にアベミーには是非長編を執筆してもらいたいのだ。
え、オレは何書いたか?うーん、オレは二本書いたのだが…なんつーか…な出来。 一本目は「サンチョ」三人称限定。 これは構想30秒・執筆見直し含めて10分だった。なんつーかノリで書いた。出来はイマイチだったけど、まあ楽しんで書いたかな? んで、二本目は「世界で一番見栄っ張りな蟻が手に入れた世界で一番甘くて大きなお菓子」三人称客観。会話と音のみの文章。構想・書きながら。執筆時間15分。 これについては…いやあ、最初は子供に読ませることを意識した夢いっぱいの作品にする予定だったんだが(汗) これがオレの人間性か…
さて、そんなわけで頼まれてもないのに二作一挙掲載!!
『サンチョ』(三人称限定:登場人物…サンチョ・ポケットモンキー)
サンチョは鶏だ。しかし彼は只の鶏ではなかった。 彼は強かった。猫よりも鋭い爪を持ち、犬よりも噛む力が強い。やわな鶏舎など一蹴りで粉々にしてしまう。その他いくつもの武勇伝を持ち、近所のボス犬ドーベルマンも暴れ猫のストレイキャットも彼には道を譲る。近年希にみる英雄的快男児だった。 彼は考える。自分はどうしてこんなに強いのかと。 そしていつもすぐに同じ結論に達するのだ。 「俺がこんなに凄いのは…それは俺がサンチョだからだ!!」
サンチョはいつも昼間は堂々とした足取りで町中を闊歩している。サンチョは町の王様だ。いつも町のことを一番知っていたいのだ。 そんなサンチョが町の中を流れる大きな川の前に通りかかったとき、川の真ん中に何か白いものが目に入った。サンチョは黄金色の瞳で鋭く睨む。 そしてはっきりと目に入った。川の真ん中で溺れている白いポケットモンキーが。 川は流れが急でしかも深そうだ。どう考えても泳いでは近づけそうにない。 ポケットモンキーは、一体どうやってそこに落ちたのか聞きたいほど見事に川のど真ん中で溺れている。流れ着いてなにかに引っ掛かったのか、昔からそこにあった流木にしがみつき必死に流されないようにしているが見るからに限界は近そうだ。 サンチョは一瞬考え、次の瞬間もう答えを出した。 サンチョは見捨てない。なぜなら彼は町の王様で…なによりサンチョだからだ! しかしこの絶望的な状況、いったいサンチョはどうする気なのだろう。 とその時!! サンチョは走り出した。彼は河原の端で一旦停止すると、ものすごいスピードで助走し、強靱な爪で大地を蹴り上げ、大空に羽ばたいたのだ!! ポケットモンキーを上空から捕獲し向こう岸まで飛び移ったその動きは鷹も真っ青だ。 前代未聞、鶏の高速飛行である。
町のみんなはこの事実を知り、喝采を彼におくった。 尊敬・羨望・恐怖・驚愕・疑問・興味……… 人々のあらゆる感情が交錯した眼差しや問いかけに彼はいつも胸をはって誇らしく答えるのだ。 「なぜなら…俺はサンチョだからだ!!」
『世界一見栄っ張りな蟻が手に入れた世界一甘く大きなお菓子』 (三人称客観:登場人物…蟻A・蟻B)
「なあなあ、聞いてくれよ。ビックニュースだ」 「なんだい?また見栄を張るためのホラ話か?」 「違うよ。今度は違うよ。実は昨日すごいものを拾ったんだ。ものすごく大きくてものすごく甘いお菓子なんだ」 「ふーん、それはどんなお菓子?」 「そりゃあ立派なものさ。まず歯触りは雪よりも柔らかくて口の中でスッと溶けるんだ。ノドを通るとき、いつも拾うどんな物より幸せな甘さが広がるんだ」 「ボクが前に拾ったチョコレートよりも?」 「全然比べ物にならないよ」 「ボクが前に拾ったケーキのクリームよりも?」 「もうケーキじゃ物足りなくなるね」 「楓から搾り取られたシロップよりも?」 「楓のシロップは森の味がするけど、ボクのは天国の味がするのさ」 「…それで君はそれを一人で食べちゃったのかい」 「いーや、それが大きくて大きくて。ボク一人で食べてると季節が変わっても食べきれないんだ。本当に見たこともないくらい大きいのさ」 「てことはボクにも分けてくれるのかい?」 「…それが残念だったけどそのお菓子暑さに弱かったみたいで。ほら、今日はめっぽういい天気だろう?朝になったら溶けてなくなっちゃたのさ。あんまり大きいから、寝ていたボクの上になだれ込んできて、危うく流されるところだったよ」 「…………」 「うーん、本当に残念だ。君にも味わってもらいたかったのに。あの甘さ」 「……そうか、そりゃ残念だ。しかしね、そう言われてみればさっきから君の身体からとっても甘いいい香りがするよ。今まで嗅いだこともないような甘い匂い」 「そうかい?」 「ところで相談なんだけどね。ボクはどうしてもどんな甘さだったのか知りたいんだ。だから…君の足を一本食べさせてよ」 「え!いやだよ、そんなこと」 「頼むよ。どんな甘さか分かったらボクも一緒にみんなに説明するよ。君が見つけた世界一美味しいお菓子のことを。ボクが一緒に話せばみんな信じるよ。誰ももう君をほら吹きとか見栄っ張りとかいわなくなるよ。いや、そんな素晴らしいお菓子を見つけた君を尊敬するようになるよ」 「………」 「ねえ、どうする?」 「…じゃあ……一本だけ」
バキッ!!ムシャムシャ……
「ああ、本当だ。素晴らしく甘い。すごいよ、君は世界一美味しいお菓子を見つけた世界一素敵な蟻だ」 「本当にそう思ってるかい?本当にみんなボクを尊敬するかい?」 「間違いないね。ところで世界一素敵で世界一気前のいい君にお願いがあるんだ…」
「もう一口だけいいかな?」
バキッ!!ムシャムシャ…… 「もう一口だけ」 バキッ!!ムシャムシャ…… 「もう一口だけ」 バキッ!!ムシャムシャ…… 「もう一口だけ」 バキッ!!ムシャムシャ…… 「もう一口だけ」 バキッ!!ムシャムシャ……
「ああ、とうとう無くなっちゃった。でも本当に美味しかった」
「また食べたいな。世界一甘くて世界一見栄っ張りなお菓子」
こんな次第でごんす。フハハハ…
追伸 ちなみにこれはさすがに講義で発表するのはまずかろうと思い没にしたヤツ。頼まれてもないのにオマケ。
三人称客観(登場人物:某ネコ型ロボット・某万年遅刻メガネ少年) 『日常』
「○○えモ〜ン」 「どうしたんだい、の○太君。いつもの3,5倍(当社比)情け無い顔して」 「ジャイアンが虐めるんだよう。マウントから拳がやや湿り気のある音を出し始めるまで、ていうか僕が泣くまで殴るのをやめないんだよう。あれは虐めの域を超えてるよう」 「うーん、確かにジャ○アンのヒットマッスル、いわゆるパンチ力の源後背筋発達してるからなあ。それがマウントじゃ手も足も出ないね。ちなみに三角筋は肩のまわりの筋肉のことだよ。関係ないけど」 「なんとかしてよう。タダメシ食らいの穀潰し〜」 「しょうがないなあ……あった。地球破壊爆弾〜!!!これを使えば…」 「わーー聞かなくても分かるよう。つーか殺しはだめだよう」 「それじゃ……人体破壊光線〜!!!これを使えば…」 「わーー殺しから離れてくれよう。僕が虐められずまわりから崇拝される程度の道具でいいんだよう」 「そんなものはない」 「即答!!」 「…大丈夫だよ、の○太君。後十年もすればジャ○アンのやってることは暴力事件として立証され成人しているから実刑食らってブタバコだよ。君は十年くらいやられ続けてたんだから後十年くらいは平気さ」 「そうか!!後十年だね。ありがとう、○○えモン。明日に希望がもてたよ」 「良かったね。○び太君」 「ところで全編何で伏せ字なんだろうね」 「……版権怖いから」
〜次の日、最初に戻る〜
追伸2 この日はゼミ終了後、アネゴの友人である嵐を呼ぶオナゴ・クミちゃんと飲みに行ったのだが…今日は長すぎるのでまた後日〜
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