たりたの日記
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| 2009年06月08日(月) |
ねぇ 猪熊さん・・・ |
何か無償に書きたい気持ちが湧き起こってきてここを開いたにもかかわらず、さて書きたいことはないのだった。
情報として、あるいは記録として書く事は日々の仕事の中でやっているから、そういう事をここに書きたい気はしない。
仕事や今日の出来事とは離れた何かもっと別のこと。
例えば、昨日同居人が借りてきたDVDの、あのちょっと可愛い松山ケンイチ主演の「人のセックスを笑うな」の、あそこに流れている空気みたいなこと。
あの映画の美大の先生のすっとんだ奔放さが良かった。 「猪熊さん、呼ぶ?」と、若い恋人(?)に聞くとこなんか、最高だった。
猪熊さんっていうのは、彼女の夫なのだが。恋人が彼女の父親と間違えてしまうようなおじさん。 (あぁ、この人、あの、あがた森魚が演じてたの〜)
重いはずのことが、ここではさらさらと軽く、柔らかく、 現実の生の中で抱え込んでいるけっこう重い荷物さえ、何だかとても軽やかなものに思えてくるのは不思議だった。 命とか死とか、そういったことすら。
いかに日々の緊張から自分を解放するのかがわたしの課題なのだけれど、 こうした作品に触れる時、心がほぐされる。 うん、マッサージの効果だな。
「ねぇ、猪熊さん・・・」
どこに居るわけでもない、猪熊さんに呼びかけたりしている。
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