たりたの日記
DiaryINDEX|past|will

別府駅から、由布登山口までバスに乗る。
バスから降りると、目の前に、美しい姿の由布岳が聳えていて、
そこへ続く緑の草地は美しかった。
二度目の由布岳だ。
しかし、こうして山を眺めたのは初めてのような気がした。
一度目は、まだ山登りを始めて間もない頃の二回めの単独行、
三月末だった。
山を眺めやる余裕もなく、
不安を押して、登り口までの枯野を歩き、
がむしゃらに登り、また、駆け下りた。
夏の由布山の麓に吹き渡る風はファンタジックで、
山の中に分け入ると、木々も土もしっとりと湿って、
水の底のように静かだった。
|