たりたの日記
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2006年04月03日(月) 故郷での誕生日



今日、50歳の誕生日。

さて、今日から本番。そんな気持ちで早朝のランニングを始めた。


母校の中学校へ続く三年坂(みとせざか)を上がり、中学校のグラウンドを走る。

そして、わたしの生まれた家へ。

そこから見える山の姿はすがすがしく、はっとさせられる。

わたしはこの場所を選んでここで生まれたのではないかと思う。


家の前の道を眺めていると、近所だったおばさんと行き合った。

少しも変わらないその人は驚いたようにわたしを見て、

子供の頃と少しも変わらないと言う。

子供の時と変わっていないはずはないのだが。


そこからすぐの母校の高校まで走り、川沿いの満開の桜並木の下を走る。

艶やかな桜に心を高ぶらせながら、

わたしはこの時を選んで生まれてきたのではないだろうかと思う。

いつもはわたしが食事の用意をするのだが、

今朝は母が赤飯を炊き、味噌汁を作ってくれていた。

昼前、母と二人で父のところへ。

いつものように食事はすっかり平らげ、話しかけるとうれしそうに笑う。

母は分かりはしないのに父に「今日は、美子の誕生日よ」と言う。

それから母と電車で、竹田の温泉へ行き、食事をして帰る。

焼酎はいつか本で見た大分麦焼酎「石仏」。

ラベルに臼杵の石仏の顔が印刷されている。持ち帰れるようボトルで注文。

と、こんな50歳の幕開け。

実はこの50という響きにぞっとしてしまうのだが、

きっと人生で一番良い時なのだろう。


たりたくみ |MAILHomePage

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