たりたの日記
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2005年03月08日(火) 珍しく電話をかける

かつて、高校生とかそのあたりの頃、やたらと電話をかけまくっていました。今のように携帯電話や持ち運び可能な子機などというものがなかった時代ですから、うるさい父親が聞き耳を立てているのを承知でしゃべくるわけです。たたいてい横からいい加減にやめろと文句が出ます。それにもかかわらず、電話で話さずにはおれない気分というものが確かにあったのです。

ところが今のわたしは電話はテレビ以上に好きではないものになってしまっています。実家に義務としてかける電話や連絡事項以外の電話はほとんどしなくなりました。それかといって、手紙を書くほどまめではないので、限りなく無沙汰が続くわけです。

そんなわたしですが、今日は珍しく電話びよりでした。まず、4月から1年ドイツに住むという幼馴染のTちゃんに電話してみました。電車で2時間とかからないとところに住んでいるというのに、もう7年も会ってないし、電話でも話していませんでした。年に一度の年賀状で小さかった子ども達が毎年大きくなっていく様子を知るくらいでした。電話の向こうの声はなつかしいというよりは、すっかり耳に馴染んだ親しいものでした。昔のように言葉は次々と出て来るのです。わたしはこんなにおしゃべりだったかしら・・・昔のわたしに戻っていたのでしょう。

はずみがついたので、今度はアメリカで知り合いその後もいっしょに仕事をしたEさんにかけてみました。大学受験を控えたお嬢さんがいるので、どんな具合か電話してみようと思っていたのです。がんばり屋のAちゃんは早慶パス。国立の発表待ちというところでした。試験の前日に、わたしの書いた本をずっと読んでいたと聞き、なんとも有り難い気持ちになりました。我が家の青年HとMはまともに読んではくれていないのにと。

苦手ははずの電話でのおしゃべりが、思いがけずとても楽しく、満ち足りた気持ちになりました。おしゃべりや情報だけでなく、大切なものが行き交ったことを知ったからです。あぁ、会えないんのだったらせめて電話でもかけて繋がりを大切にしなくてはと思ったことです。

この日記を読んでいる方々にも、ここのところメールも電話もしていませんから、ほんとにご無沙汰でごめんなさい。
いつも読んでくださってありがとう。


たりたくみ |MAILHomePage

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