たりたの日記
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2003年01月19日(日) 反戦集会へ

昨日Word Peace Now 1.18 の反戦集会に参加してきた。
今朝の毎日新聞の一面にそのパレードのカラー写真があり、7000人の参加者があったと報じられていた。思い立ってひとりで日比谷まででかけ、ピースコンサートとピースパレードに参加してきたのだったが、この日、7000人の1人としてささやかな行動を起こすことができたことは幸いだった。

ピースウォークの際、初めは市民団体と個人参加のC連の中に入って歩き始めていたが、シュプレヒコールを先導するリーダーが「ブッシュは悪魔」「ブッシュを倒せ」と叫び、私の後につけて言ってくださいと言う。確かにイラク攻撃には反対するがブッシュは人間であって悪魔ではない。ともかく個人を攻撃するアジテーションは口にしたくない。その連を離れて、一番最後の宗教者のグループのE連に加わることにした。平和を実現するキリスト者ネットののぼり旗が見えたので、そこへと行く。カトリックのシスターたちや、カトリック信者の方々と思わしきグループがあったので個人参加なのですがというと心良く場所を空けてくださり、プラカードまでくださった。先頭のトラックのスピーカーからは「苦しむ国の平和を願い、苦しむ国の平和を祈る」という短いフレーズの美しい聖歌が流れていて、歩く人たちはそれ合わせて歌いつつ行進を続けた。見知らぬ人たちと祈りの言葉を歌いつつ歩きながら、このように自分らしい参加の仕方ができたことをうれしく思った。

分厚いジャケットにジーンズとスニーカー、肩にはバッグパックをひっかけ人ごみの中、集会場まで移動しながら私自身の中にいくつもの顔があることを思っていた。朝はセンター試験に出かける息子を見送る時の母の顔をしていたが今はデモに参加しようとする活動家の顔。明日は教会で、わたしはクリスチャンの顔をしているのだろう。月曜日から子どもたちや親たちの前では教師の顔になり、土曜日には役者の顔になる。その合間に妻の顔、そして何にも属さない一人の女の顔。いくつものペルソナ。


たりたくみ |MAILHomePage

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