かつて一度だけ乗馬をしたことがある。 馬場を何回かまわり、その後は海岸線の波打ち際を 馬に乗って行く。お昼はもちろん野外のバーベキューだ。 乗馬クラブで飼われてる犬達も一緒に昼御飯を食べた。
インストラクターの人がはじめにこう言った。 「皆さん、今までいろいろな乗り物に乗ったと思います。 また運転されたと思います。今日乗る乗り物は 意志を持っている乗り物です・・・。」と。
馬の目はかなり横についているので騎乗している人の顔が見える。 私が行きたい方を堂々と見ていないと馬は迷ってしまう。 心配そうに馬をのぞき込んでしまうと、馬は右に行きたいのか 左に行きたいのか全くわからなくなってしまう。 良く馬が初心者を見分けるのはそういうところからだそうだ。 上手い人は颯爽と遠くを見て手綱を引く。馬はそんな騎手を見て こっちですねーと走ってくれるのだ。
私はバリバリ初心者なので馬になめられまくっていた。 馬場の中で小走りするときに横腹を少し蹴るのだが 私の馬だけダラダラ・・・ダラダラ・・・。 「もっと強く蹴ってください」と言われて私なりに強く蹴ったが ダラダラ・・・ダラダラ・・・。
そのくせ海岸線に行き、「走りまーす」と言われて 横腹蹴ったら猛烈な勢いで走り出し 私は必死で止めようとしたけどなかなか止まらず 先頭にいたインストラクターまで抜き去った・・・・。
やっと止まったときにはインストラクターに怒られてしまった。
まさに意志を持った乗り物・・・。恐るべし・・・。 でもお馬さんは大好きだ。また機会があったら是非乗らせてもらいたい。
|