■今月をもって、現在の部署から異動することになりました。 そして本日は今月の最終出勤日。 すなわち、今の部署にて最後の勤務でした。
■しかし、フロアに残っていたのは私のみ。 残務処理、片付けをしてたら夜になりました。
■残務、というからにはワケあって。 もともとあったユニットは、 今月中旬に突如、部署まるごと異動を命じられ。 随時研修が行われ、終了した人からそのまま異動になり。 今月末で退職する予定だった人だけが今の部署に残ったのでした。
■私は当初月末での退職を申し出たのですが、 まあ二転三転して、結局皆とは違う部署への異動となりました。 今日やっと決定致しました。 決まっただけで手続きとかしてないんだけど(苦笑)
■で、今日は私以外の居残り組は全員お休みで、 私はひとりフロアでPCに向かい、カタカタカタと。
がらん、としたその場所は、 つい2週間前まではたくさん人が居て、 私はつかれたーなんていいながら走り回っていたのだった。
■同じ場所なのに、 違う場所みたいだ。
■そりゃ感慨深くもなるってもんだ。 このビルに来たのが2年8ヶ月前。 この部署が立ちあがった最初からいたのだ。 最初は何から何まで手探りで、 PCの横には電話帳みたいなぶあつい資料が置いてあったりで。 もともとカスタマーだと聞いていたのに実際に行ってみたらテクニカルで(!) 理系がからきしダメな私は毎日わけもわからず仕事をこなし、 家に帰ってお風呂に入っては泣いていた。 廻りは機械マニアみたいな人が多かったようで、 次々と質問をしては理解を深めているようだった。 そんな様子を見てはまた焦り。
■どうして私がテクニカルサポートなんて配属になったんだろう… と、たっぷり3ヶ月は毎日落ちこんでいた。 わからないながらに紙の資料にはたくさんの文字を書き込んだ。 でもあるときから点と点が線でつながるようになり、 そうしたら面白い具合にわかるようになってきた。 そこからは一気に仕事が面白くなっていった。
■最初は電話が全然こなくて、一日いても3件とかで。 誰かが電話を取ったら全員一斉に耳をすましてデータを開けたりしていた(笑) そのうち他のベンダーに出張させられて鬼のような電話の洗礼を受け、 そこの上司に泣かされて帰ってきて大問題にもなったっけ(笑) クレーム研修と銘打ってロールプレイングもやったなー。 クレーマー役の仲間がびっくりするほどうまくて、 途中から笑って研修にならなくなったり。 あの頃いた皆は、今どうしているのかなー。 まさか、こうして自分が最後まで残る事になるとは思わなかった。
■前の仕事は今の仕事よりももっと長く勤めたけれど、 今のこの仕事のほうが長くいたように思える。 お客様が喜んでくれることにやり甲斐を感じてた。 いかにしてお客様が満足して電話を切ってくれるか? 思えばそこに重点をおいて仕事をしていたと思う。 そういうことも許されていたと思う。 私はここでの仕事が好きだった。
■一度、前にも同じように部署ごと異動ということがあった。 日々不安が増す中、面白いくらいに仲間の結託が強くなり、 毎日ありえないくらいの集団でお昼に出たり、 毎月のように大人数で飲み会を催した。 横のつながりで乗り切った。 そんな矢先に、また元の場所に戻って仕事をする事になった。 それが今日までいたこの場所。 私と同じく何人かが戻されて、 他の皆は異動先にとどまった。 あれから1年3ヶ月。 ここにも、その異動先にも、今はその当時の仲間は少ない。 それぞれがそれぞれの場所にいる。 時間なんてあっという間で、 でもその中にはたくさんの日々が詰まっている。 日常は同じ速さで流れてゆく。
■クライアントと握手をして、ひとりフロアを出た。 ロッカーで着替えをして外に出たら、寒かった。 人ごみを避けて駅まで向かった。 二度あることは三度、とも言うけれど、 少なくとも私には三度目は無いはずだ。 そりゃあいろいろあったけど、 かなりマイペース守ってたけど、 それでも真摯にやってたって言えるよ。 出来る限りの範囲でね。
■たくさんの人の顔を思い出したら涙が出て来た。 また、新しい挑戦が待ってる。
ひとまず、お疲れ>自分 すっごい疲れたけど、 嬉しくなる事も勉強になったこともたくさんあったよー。
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